杏が苦悩する実母との骨肉裁判 “母は霊能者に心酔”“自分の稼ぎで借金返済”の主張
東出騒動の陰で「杏」を苦悩させる骨肉裁判(1/2)
夫・東出昌大の不倫が発覚すると、妻・杏(34)を応援する声が殺到。騒動はこの人の「好感度」の高さを改めて浮き彫りにした。その彼女が実はもう一つ苦悩を抱えていたことは知られていない。夫との離婚危機の陰で、実母との「骨肉裁判」を戦っていたのである。
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〈今の裁判を起こした状況は、他人様からは鬼母のように見えるかもしれませんが〉
その訴訟で実母が提出した「陳述書」にはこう記されている。
〈杏には、母親だからこそ、虚偽の事実を述べて、その場逃れのような生活を行うのではなく、しっかりと、自らの行動を見つめ、後ろめたさのない人生を送って、本当の幸せをつかんでもらいたいと考えております〉
娘を嘘つきと述べる母。
それに対して、杏側の提出した書面にはこう記されている。
〈「T社」(=仮名)は、被告(=杏)の「個人事務所」のような形態をとりながら、その実質は、被告の努力によって得られた経済的な利益を原告(=実母)が収奪する機能を果たしてきたと言っても過言ではない。被告は、原告の子であるがゆえに、これを甘受してきたが、その継続は到底正当化しえないものである〉
母を、自らの財産を奪う収奪者と述べる娘。
法廷という、公の場で互いを罵り合う実の母娘。
『家族という病』という本がベストセラーになったこともあるが、血を分けた間柄だからこそ、その愛憎はより激しい。
父・渡辺謙の度重なる不倫。母・由美子さんの借金。それに端を発する両親の離婚。杏は人一倍、「家族」には苦悩してきた身である。人気女優となり、東出昌大と結婚、3人の子どもに恵まれた後も、この1月には夫の「3年不倫」が発覚。離婚危機が叫ばれている。
しかし、それに加えて、実は彼女にはまだ表沙汰になっていない、更なる「闇」があった。東出との夫婦関係が崩壊するのと同時並行で、実母との「骨肉裁判」を戦っていたのである。その精神的負荷たるや、察するにあまりある。
「この訴訟が東京地裁に提起されたのは、2017年のクリスマスのことです」
と言うのは、本件訴訟に詳しいさるジャーナリストである。
「杏を訴えたのは母・由美子さんと、彼女が社長を務める杏の個人事務所。以来、訴訟は3年も続き、まもなく由美子さんの尋問が開かれる予定。いよいよ大詰めを迎えています」
杏は1986年、渡辺謙と由美子夫人の間に生まれた。父は白血病を克服し、実力派俳優として活躍するが、2001年、妻の巨額の借金が発覚し、家を出る。そして妻を相手どって離婚訴訟を起こすのである。
スポーツ紙のベテラン芸能デスクが回想する。
「お母さんの借金は4億円とも言われていました。夫が白血病で闘病した際、釈尊会という宗教団体の教祖・小野兼弘さんに心酔。不明朗な金のやり取りをしていたのです。しかもその原資の一部には、“渡辺謙”の名を用いて杏が通う学校の友達の保護者から借りた金もあったため、大騒動になった。問題発覚後、杏はそれを苦にして、高校を中退、モデルの道へと進みます。お母さんは渡辺との裁判に敗れ、離婚を余儀なくされたばかりか、借金返済に追われます。昼はお勤め、夜は赤坂や銀座で水商売をしながら返済していましたが火の車で、また借金を申し込む悪循環となっていました」
他方、杏はブレイクし、パリコレにも出場。女優デビューも果たす。
訴訟に繋がる個人事務所がスタートするのは、ちょうどその頃であった。
訴訟記録によれば、騒動の発端は2007年のこと。当時、杏はさるモデル事務所に所属していたが、ギャラを巡って不満を抱いていた。それを母に相談したところ、彼女の伝手(つて)で弁護士を紹介され、その交渉によって、2008年、現在の所属事務所「トップコート」に移籍が実現したという。これを機に、母はそれまでの仕事を辞め、杏個人の事務職員となり、娘から月35万円の給与を受け取るようになる。この時期、杏の売り上げは年間1億円を超えていた。そこで、翌2009年、節税目的で個人事務所「T社」を設立。由美子さんが代表取締役に就く。トップコートからT社にギャラが入り、そこから「従業員」の杏に給与が支払われる――という契約である。その後も杏の芸能活動は順調そのもので、
「連続ドラマに立て続けに出演。2013年秋から放映されたNHK朝ドラ『ごちそうさん』で主役を務め、若手トップ女優の仲間入りをします」(同)
会社設立の年に約7千万円だった売り上げは、2013年には約1億8千万円にも上っていた。由美子さんも社長として、多い時には2千万円超の年収を得ていたという。
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