山口敬之氏、「幸福実現党」初代党首からも顧問料を得ていた

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自民党の大物を呼び

「饗庭さんは山口さんの人脈を頼るために顧問に引き入れました。評論家の小川榮太郎さんの紹介と聞いています。JCUでは年1回、大きな会を催しますが、18年の会で、山口さんの力で稲田朋美先生や甘利明先生といった自民党の大物を呼んでもらった。それで翌年から顧問というわけです」

 関係者はこう振り返る。

「JCUの出資者には、幸福の科学の信者も一定数います。仮想通貨の件で金を出したのも信者です。饗庭さんはいまも信者ですが、教団とは疎遠。でも、かつて親しかった大川隆法総裁にもらった『直道』という名前を使い続けるのは、信者をつなぎとめるため。山口さんには回り回って信者の金が流れているのです」 

 JCUの広報担当者は、

「顧問料は19年1月からお支払いし、継続中です」

 と言うから、200万円以上が山口記者に渡っていることになる。幸福の科学グループ広報局に聞くと、

「当教団とは一切関係ありません。もし出資されている信者さんがいたとしても、それは個人の自由意志で判断されているものです」

 永田町のザ・キャピトルホテル東急でのレジデンス暮らしなど、以前、山口記者に金満生活を送らせていた「ペジーコンピューティング」の経営者は巨額助成金詐取事件で実刑判決を受け“蛇口”は潰れた。グルメ情報サイト「ぐるなび」を開設した人物の会社をはじめ顧問先数社にも詩織さんの一件で逃げられた。

 そして“宗教マネー”に縋(すが)り――。総理ベッタリ記者が次に頼るのは誰か。

週刊新潮 2020年4月16日号掲載

ワイド特集「ファミリーの掟」より

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