長嶋茂雄、“五輪延期”が幸い? 復活にむけリハビリの日々

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食欲も旺盛

「監督は東京五輪に参加するのを楽しみにしていました。元気な体で野球の試合を見届け、現場を激励したいとリハビリに励んでいたのに延期となってしまった。しかし、結果的には良かったのかもしれません」(同)

 一体どういうことか。

「昨年末に風邪をひき、数週間は体を動かせずリハビリが遅れていたとか。階段を上ることさえキツイ状況でしたが、五輪延期でリハビリの期間も延びました。本人にも心の余裕が生まれたのか、食欲旺盛で太り気味なくらいですよ」(同)

 実はミスター、前回の東京五輪とはこんな因縁もあると、さるスポーツ紙の野球担当記者が明かす。

「長嶋さんは、報知新聞の企画で王貞治さんと全種目を観戦、その一環で行った座談会で出会ったのが、五輪コンパニオンを務めていた亜希子夫人だったのです」

 2004年のアテネ五輪では、野球日本代表の監督を務めたが、予選を突破しいざ本戦というところで脳梗塞で倒れ、表舞台から遠ざかる。まさに人生の節目に五輪在り、だ。

 野球評論家の張本勲氏は、

「かつてモハメド・アリも病を抱えながら聖火を灯しました。長嶋さんも手渡しで聖火をつなぐなど、どこかでリレーに携わってほしい。賛同するメダリストの方々などと推薦活動をしていますが、ゆくゆくは森喜朗組織委員長や橋本聖子五輪相へも陳情したい」

 ミスターを支える“長嶋ファミリー”たちの働きかけは、果たして功を奏すか。

週刊新潮 2020年4月16日号掲載

ワイド特集「ファミリーの掟」より

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