コロナ禍で試される「上司力」ケーススタディ“え、部長まだ会社来てるんですか”

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オンラインMTGツールを無償で

 1人のキーマンが率先垂範で一気に改革を推し進めたというわけです。副社長=No.2がそうすれば、その下の役員クラス、部課長クラスもやらざるを得ず、全社一丸となって原則自宅勤務への道を短期間に突き進むことが出来るという端的な例でしょう。

 さらに、この社は自社のテレワーク化のみならず、お客様企業に対してもテレワーク導入を試みはじめ、必要な端末類やオンラインMTGツールを無償レンタルし始めたのです。

もともと顧客接点は対面で行うべきだと、常に日本全国に営業担当が出張を行っていたこの社。自社だけがオンライン化してもコロナ収束後に訪問型営業の日々に戻ってしまう――。そんな非効率な、前時代的な営業組織運営を今後も続けるのか?

 オンライン営業を手に入れれば、もっと商圏拡大できるに違いない。大きく変えるなら今しかない! と決意し、お客様達もすべてこの機会にオンラインMTGに馴れさせてしまおうと画策。そんな大転換に着手し始めております。

可視化屋K(br/) 42歳、リクルート社に14年勤務後、ベンチャー2社を経て独立。BtoBの営業組織専門コンサルティング業を営む。独自の文字や数字をやたらと図にする可視化スキルを活かし「可視化屋」として活動中。日本を代表する有名企業様から数名の会社様まで幅広くお手伝い。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年4月19日掲載

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