森喜朗会長、五輪延期でも上機嫌 ドア開け放しで“大放談”

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 東京五輪の開催延期が取り沙汰されていた頃の不機嫌さはどこへやら。今月2日、「東京五輪・パラリンピック大会推進議員連盟」の会合に現れた大会組織委の森喜朗会長(82)は、上機嫌そのものだった。

 政治部記者曰く、

「この日は、議連会長の麻生太郎財務相(79)らが参加。冒頭だけマスコミに撮らせて、後は取材NGだった」

 頭撮りを済ませた記者たちは部屋を後にしたのだが、

「コロナ対策として、記者が出た後も、扉は開け放したまま進行したのです」

 記者にとって、幸いだったのはこれだけではない。

「森さんがとにかく上機嫌。部屋の外で記者が聞いているのは分かっていたはずですが、“自分は(五輪延期が)もう1年あった方がいいかなと思ったが、安倍首相の決断で”“衆院選など政治日程も考慮して”と舞台裏を明かすサービスも」

 森氏の饒舌は、まだ続く。

「自民党の河村建夫衆院議員の息子の妻が文科省のキャリア官僚で、ギリシャに駐在していたそうなんです。森さんは、コロナの影響で自分がアテネに飛べない中、彼女が悪天候をおして聖火の空輸を強行してくれたと激賞していました」

 気を引く発言は森氏だけではない。

「鈴木宗男衆院議員(72)から“五輪関連でも経済補償を”と水を向けられた麻生さんは“私が来夏まで財務相をやっている保証はない”と」

 それにしても、森氏の上機嫌はナゼ?

「五輪を延期すると森さんの身体が持たないという健康不安説まで流されていましたから、それを払拭したい気持ちもあったのでは」

 なかなかに反骨。

「最近、車を買い替えたそうですが、ナンバーはずばり〈2020〉。これを変えるつもりはないと嘯いているとか」

 五輪延期くらいで寝込むほどヤワなお人じゃないか。

週刊新潮 2020年4月16日号掲載

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