「官邸」とは“3密”だったので…NHK理事に就任する「小池報道局長」の評判

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今井補佐官との蜜月

 NHKは4月14日、民間企業の役員にあたる理事人事を発表した。その中で、小池英夫報道局長が理事に昇格することがわかった。

「85年入局で政治部では傍流でしたが、小池さんは特ダネ記者として皆に認められる存在でした。同期はあの大越キャスター。大越さんの方が視野の広さなど総合力でリードしていたんですが、安倍官邸に嫌われたせいでキャスターを降板してラインから外れます」
と、NHK関係者。

 そこから小池氏の出世に弾みがつく。

「政治部長から報道局長へ。そして、ここ数年、安倍政権で補佐官を務める今井尚哉さんと気脈を通じて睨みを利かせているんです」

 今井氏ら官邸中枢とはそれこそ連絡を密に取り合って、密閉、密会、密接の3密でもって局内で地場を固め、このほど報道局長から理事へ上り詰めた。

「色んなところに電話をして、警戒を怠らない。何かアンテナに引っかかったら番組の編集責任者に電話をし、5階の自室にしょっちゅう呼び出していました。小池さんの頭文字を取って、『Kアラート』と恐れられてきたんです」

 コロナ禍の中では全く存在感のない北朝鮮の飛翔体だが、アレが飛んでくると鳴るJアラートをもじったものだ。

「報道局長室にはテレビが8台くらいありましてね、民放含めて全チャンネルが常時流れています。編集責任者にはああだこうだと怒鳴りながらその画面をチェックし、NHKが察知できていないネタがあるとまた怒鳴られるんです。“いい歳して怒鳴られるなんて、新人時代ぶりだよ”とこぼしている人もいましたね」

 Kアラートに召喚されるだけで、酒やタバコの量が増える責任者も少なくないとか。
『半沢直樹』に出てくるようなシーンが現実にあるようだ。

「小池さんは“バランスバランス”が口癖。例えば街中のインタビューなんかで、政府に批判的なものだけを使うと怒りだし、賛成の意見も必ず入れるように指示しますね。まぁバランスは大事なんですが、それに従っていると、だいたい官邸寄りになっていく……(笑)」

 あるNHKのOBは手厳しい。

「小池は初任地が鳥取。それから東京の政治部。そこからずっと政治部で、政治部長、報道局次長、そして報道局長になった。要するに28年間東京にいて一度も地方出てないし報道以外にも行っていない。地方の事情とか、政治報道以外のことを何にもやっていない。永田町のことにしか関心がない男です」

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