専門家はほぼゼロ「コロナウイルス研究の失われた10年」を考える

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 いまひとつ新型コロナウイルスを把握しきれていない、どのような心構えで今のコロナ禍と向き合えばよいか。そんな不安を抱える方が少なくないのは当然のこと。実は、コロナ研究の専門家は世界を見渡してもほぼ皆無なのだとか。東京オンコロジーセンター代表の大場大氏、国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長の増富健吉氏は共にがんを専門とする。専門外領域のふたりだが、目からうろこの指摘が続いた。

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大場:テレビをつけると、「クラスター」「オーバーシュート」「ロックダウン」という業界用語が飛び交い、ワイドショーや報道番組で「専門家」枠として露出機会の多い常連さんがいますよね。...

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