テレ朝「玉川徹」に田崎史郎氏が思わずホンネ 「羽鳥モーニングショー」は絶好調

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ガダルカナルは受け売り?

●4月7日(火)
 スタジオでは舌戦にはならなかったが、田崎氏が帰った後、欠席裁判が始まった。前日、田崎氏の発言した肺炎による死者(未検査遺体)の検査について取り上げたのだ。結論としては、生きている方のPCR検査が優先。全て行っているわけではない、というものだった。もっとも、田崎氏は「CT検査」と言っていたのだが……。

「そうなんですよ。わざわざ田崎さんがスタジオからいなくなってから、このネタを始めるところがちょっとズルいですよね。それに、以前『とくダネ!』(フジテレビ)でも、この話について田崎さんが解説していたんですけどね」(前出の民放プロデューサー)

 4月3日放送の「とくダネ!」でのことだ。サブMCの伊藤利尋アナ(47)がコロナ感染による日本人死者数について尋ねる。

伊藤:日本は死者が極端に少ない。検査と死者の関係について、先週、総理の会見が出て、総理は死者については、しっかり調べた上で出している数字だと、こういう話ありましたね。

田崎:肺炎で亡くなられた方も、亡くなられた後、検査してコロナでないことを確認しているから、これは正確な数字だって話をされていましたね。

「総理が会見で話していることなのに、田崎さんの発言を敢えて否定する必要もないでしょう。田崎さんは確かに安倍さんとも親しいのでしょうが、別に彼はただの政治記者。取材したことを、そのまま話しただけでしょう」(同)

●4月8日(水)
 この日の放送では玉川が意外な一面を見せる。前夜に発出された緊急事態宣言を受けて、番組は進められたが、彼は「事業者への休業要請が2週間様子を見てからでは遅い」とまくし立てたのだ。ガダルカナルの戦いまで例に挙げて……。

玉川:コロナとの戦いはよく戦争に例えられるんですけど……戦力の逐次投入が大失敗のもとなんですね。旧日本軍が、それをやったがために負けたようなもんです、簡単に言えば。そういう風なことをまたやろうとしているのか国は、と。やりすぎて悪いことはないです。だから、投入できるものは一気に投入する、と。ここで言えば要請ですから、閉めてくださいという要請に関しては一気にお願いする。社会インフラを支えるような仕事以外は全員仕事を休んで家にいてください、と。家で仕事する分にはいいですよ、と。それがテレワークはいいですよね。基本は「家にいろ」なんです。それをやってやり過ぎだったらやり過ぎでいいじゃないですか。

田崎:国は、のんべんだらりと2週間待つということではなくて、(NTT)ドコモの位置情報のデータをいただいて、この地区ではどれぐらい人が減っているか、そういうデータを持ちながら様子を見ようということなんです。これが全然効かなかったら「店閉めてください」という話になると思います。

玉川:まさにガダルカナルの失敗そのものですね。そのやり方……。

田崎:そうじゃなくて。データなしで言っているんじゃなくて、データを持ってやっているのはやっている。

玉川:データは後で見ればいいんで、まず「全部閉める」と、「大きなことをやる」と言った後で、数字を見ればいいだけの話。

田崎:データを見ながら、どれだけ外出自粛の要請が効いているか、と。見ながらやろう、と……。

玉川:ドン!とやった後で見れば良い!

田崎:社会活動の息の根を止めてはいけない!

「平行線でしたね。ただ、意外だったのは、左寄りと思っていた玉川氏が“緊急事態宣言”ではヌルいという主旨だったこと。朝日新聞だって『行動の自由や私権を制限する措置』だと警戒していましたからね。しかも、わざわざ旧軍の戦争まで持ち出して、反論するとは……。ただ、このコロナ対策がガダルカナルの失敗と重なるという論点で書いていたのは評論家の古谷経衡さんです。彼がこの記事を見たかは知りませんが、前日7日にYahoo!ニュースに掲載されていました」(同)

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