「慶応病院」コロナ院内感染の手痛い後始末“GW明けまでは…”

国内 社会

  • ブックマーク

ICUにも出入りして

 院内感染の恐怖について、この関係者は続ける。

「そこに携わった人間はICU(集中治療室)にももちろん出入りしています。期間としてはGW明けまで混乱は続くと思われます。患者さんは外科だったので、内科の方はまだマシですけれどね」

 慶應義塾広報室に聞くと、

〈手術等の急ぎ治療が必要な患者さんへの対応と、既に予定されている手術は行っております。延期できる手術については、こちらからご連絡の上、延期をさせていただいております〉

「手術の数はかなり絞られる。大変なことです」(先の関係者)

 別の関係者にも聞いてみると、

「現時点で、救急も新規の外来も予約なしの入院も受け入れはストップ。中はほぼフル稼働です。入院患者も悩ましいですよね。急性期でなければ手術は延期ということで。一旦自己都合で退院してしまうと、また新たに入るっていうのは難しいかもしれないですし。(1泊5万円の部屋に入院していた)沢尻エリカ? 彼女はとっくに退院していますよ」

 慶応病院は〈PCR陰性でも最終勤務から14日間の自宅待機をしております〉と、病院長の名前でリリースを出している。

「確かに、結構な数の医師が濃厚接触だということで『登院に及ばず』というお達しを受けました。今はかなり落ち着いてきましたけれど。病院長は『自宅待機』と言っていますが、実際はそう簡単には行かないんですよ。例えば、ある医者は奥さんから“家に帰ってこないで、子供にうつされちゃかなわないわ”と言われてしまって、ビジネスホテルに向かうしかなかったっていう話を聞いていますよ」

 医師のみならず、自宅待機には家庭内感染というリスクがつきまとうのは事実だろう。

「“ビジネスホテルの料金が安くなっているのがせめてもの救いだ”と、ある医者はボヤいていました」

週刊新潮WEB取材班

2020年4月15日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。