マイペース調整の「松坂大輔」 西武でどんな使われ方をするのか

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、プロ野球の開幕が遅れている。しかし、そんな状況でも、14年ぶりに古巣西武に帰ってきた「平成の怪物」松坂大輔に対する注目度は非常に高まっているといえよう。

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 3月、マツダスタジアムで行われたオープン戦。そのマウンドに松坂があがった。2回無死、バッターは広島の4番鈴木誠也。鈴木は松坂が投じた外角寄りのカットボールをレフトスタンドの上段で叩き込んだ。鈴木は“憧れのスター”から放った一撃について、「まさか本塁打が打てるとは思っていなかった。子どもができたら自慢したい。一生の宝です」と、興奮気味なコメントを残している。

 全盛期に比べて、球速はかなり衰えたが、そのオーラは変わらない。相手打者を抑えようが、打たれようが、マウンド上にいるだけで独特の存在感があるようだ。そんな松坂を見ようと、西武の春季キャンプは連日多くのファンが詰めかけた。

「メジャー仕込みのファンサービスなのでしょうか、ファンから頼まれると、可能な限りサインや写真撮影に応じる姿が目立ちましたね。時には関係者が制止しても、自ら歩み寄ってファンサービスする時もありました。また、駐車場の案内係やホテルの従業員にも気さくに声をかける姿も見ました。本当に良い人で、近所のお兄ちゃんという感じでした」(西武のキャンプ地スタッフ)

 また、春季キャンプでは“マイペース”を貫いていた。チーム全体での練習メニューが終了すると、即座に宿舎ホテルへの帰路へ向かった。他の選手は残って練習しているせいか、 松坂が1人で乗り込んだ大型送迎バスが貸し切り状態になったことも……。練習が行われるグラウンドまで長い階段を上って移動しなければならないが、松坂は階段を使わず、関係者の車に乗り込んで移動する姿も見られた。

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