フジ「99人の壁」、26回の偽装問題、司会「佐藤二朗」の使い方を間違えたという声

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佐藤二朗に任せれば良かった

 入社間もないスタッフにとって、レギュラー化は拙速すぎたかもしれない。むしろ支えるベテランはいなかったのだろうか。

「どうでしょうね。今回、発覚したのはエキストラで参加した人がBPOに訴えたのがきっかけで、スタッフは問題意識が低かったのかもしれません。それに参加者100人が出題の得意ジャンルを申請しているわけですから、それに合わせた問題を人数分だけ考えなければならない。そもそも人手が足りなかったのかもしれません。まあ、もっと他にやりようはあったと思いますが」(同)

 一体どんな方法が?

「番組のもう一つのウリは、佐藤さんの独特な司会ぶりです。バラエティの仕事が初めてとは思えないほど、素をさらけ出したり、コミカルな進行は、かなり面白い。その佐藤さんをもっと活用すれば良かったと思います」(同)

 彼はパイロット版の頃から、冒頭で「フジテレビ、バカヤロー!」と叫んでいたほどである。

「彼に『人数が足らない? バカヤロー!』と言わせれば良かったんですよ。仮に欠席者が出たとしても、スタッフやエキストラ、もしくはお笑いタレントに“訳あり代理人”としてブロッカーの席に座ってもらえば、必ず彼がツッコんでくれるはずです。『“訳あり”って何?』、『なんなんだ! この番組は! 99人の壁になってないじゃないか!』と思い切り罵倒してもらい、自虐ネタにしてしまえば、むしろ笑いに変えられたはずです。佐藤さんならそれが許されるキャラですし、何より自虐が面白い人なのですから」(同)

 スタッフが佐藤の司会ぶりをもっと面白がっていれば、こんな発想もできたのかもしれない。彼は4月4日、Twitterで番組への思いをこう綴った。

《残念だ。99人の壁と謳っているのに99人の解答者を揃え切れない回があったとの事。現在は改善されてると聞くが、お客様(視聴者の皆様)には心からお詫び申し上げる。スタッフと話し合い、褌を締め直した彼らと今後も作品を創ると決めた。真剣勝負。これこそが、この作品の誠意でなければならない。》

週刊新潮WEB取材班

2020年4月11日掲載

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