クイズ番組で赤っ恥 土屋太鳳の姉・炎伽のカン違い

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 ミスコンのグランプリが決まった時、まさか自分が、という顔で泣き崩れる優勝者。他の女性たちは一斉に笑顔を浮かべて拍手をする。いつも思うが最高に白々しい瞬間だと思う。謙虚なフリをしないといけない優勝者も難儀だろうが、嫉妬心を抑えて相手の栄誉を称えないといけないほかの候補者たちもやるせないだろう。でも世間では、そうした「清らかな人間性」もミスコンの選定基準となっている。容姿やコネだけで選んでいるのではないと強調する主催者側のメンツを守るのも、候補者たちの大事な仕事なのだろう。

 そして最近最も話題をさらったミスコンの頂点に立ったのが、「ミス・ジャパン」グランプリ・土屋炎伽である。155cmというミスコン候補としては低い身長や、10代も多い中、20代後半という年齢での出場も話題となった。何より、土屋太鳳の姉ということを隠さずに出てきたことも多くの反響を呼んだ。

 先日のクイズ番組「ネプリーグSP」では、その炎伽が出演するとあって注目度は高かったようだ。しかし残念ながら、番組では彼女の良さが発揮されたとは言い難かったと見える。「やばいやばい」「なんかー」「味方(のゆりやんレトリィバァ)がこわーい」と、ふにゃふにゃした話し方に、ミスコンの覇者たる凄みは感じられない。一般常識問題に答えられずにただただ戸惑う様子に、なぜグランプリに選ばれたのかと突っ込まれる始末だった。「人間性」と笑って答えたものの、「人間性も怪しいですよ」と3時のヒロイン・福田麻貴に言い返されていた。男ウケの良い仕草をする女性タレントに、鋭く突っ込む女性芸人。こうした構図はバラエティでよく使われるが、この流れにも乗り切れなかった。眉をハの字にしながら、ごめんなさーいと、両手で拝むような仕草をするだけだった。

 ゴールデン帯の番組出演は、彼女の想像以上に影響力があったようだ。正答率の低さや、言い訳する様子にイライラするという声も多く上がり、ネットニュースにもなった。炎伽はあまりの批判の多さにショックを受けたに違いない。後日インスタにて「クイズが苦手で、勉強が得意な学生でもなかったが、ミス・ジャパンの活動として有意義であることと、苦手なことにも逃げずに挑戦する姿を届けたかったから出演した。自分なりに盛り上げようとしてみたものの、空回りしてしまった」と弁明していた。

 元気で頑張っている姿勢を見せれば、人は評価してくれる、ミス・ジャパンのように。そう思っていたのかもしれないが、芸能界は結果がすべてである。ましてクイズ番組ならなおさらだ。どんどん正解を出すか、とんでもない不正解で笑わせるといった芸を見せなければ意味がない。

 正解したら笑顔で称えあう。失敗してしまった相手を励ます。いわゆるミスコンの舞台上で求められるような「いい子」の振る舞いを、炎伽は「盛り上げる」と思っていたかもしれない。けれどもその場しのぎの「いい子」は煙たがられるだけだ。カンニング竹山が番組中盤で、「この番組は元気に大声出すのが仕事」と言っていたが、チアリーダー経験があるならば、炎伽もむしろそこに徹するべきではなかったか。

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