志村けんさんを救えなかった人工肺「エクモ」 故・勘三郎の悪夢ふたたび…
「エクモ」と呼ばれる「人工肺」はウイルス性肺炎の治療に効果的だ。が、その装置であっても志村けん(享年70)を救えなかった。8年前に逝った中村勘三郎(享年57)も人工肺で3カ月生きながらえたものの生還できず――。
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最終的に肺がほとんど機能しなかった志村は、エクモと呼ばれる体外式膜型人工肺で生命を維持していた。エクモと聞いて思い出されるのが、2012年12月に逝去した中村勘三郎だ。勘三郎は患っていた食道がんの手術は成功したものの、誤嚥で重い肺炎にかかって肺のレントゲンは真っ白の状態。...