たるみ・ほうれい線が消える小顔マッサージ(2) セルフケア術を初公開
美容医療ジャーナリストの大竹奉一氏によると、
「年齢と共に皮膚だけではなくて骨まで老化するというのはごく自然で当たり前のことです。加齢により骨密度が低下すると、骨と皮膚の間にすき間ができる。すると、骨の上にある皮膚や脂肪、筋肉といったものが、皮膚の老化と相まって下に下がり、いわゆる『老け顔』になっていくと言えるでしょう。これを元の位置に戻すという動きをCHIDOさんはイメージされているのだと思います。例えば、『眼窩(がんか)』と呼ばれる眼球の入る穴が広がって上まぶたの脂肪が眼窩に落ち込み、眼窩内の脂肪が眼窩外に出て下まぶたが膨らむことで老け顔が進行している人がいたとします。美容整形でこれを改善しようとすると、下まぶたの中の脂肪を手術で切除する、あるいはシワの下層に本人の腹部などから採取した脂肪を注入してシワを目立たなくします」
上まぶたが垂れ下がってきて、目が小さくなったり視野が狭くなったりする「眼瞼(がんけん)下垂」の症状には、
「美容整形では、切開法で二重まぶたにして、目の開きを大きくするとともに、まぶたを上に上げることになります。これは骨を変えるのではなく、たるんできた皮膚に対処しているだけです」
そういったアプローチと根本的に違うのが、他ならぬCHIDOさんのやり方で、彼女の言葉を借りれば、
「凸凹した脂肪を平らな面になるように一つ一つ細かく丁寧に繋げていき、それら脂肪を最終的に頭頂部の百会(ひゃくえ)に至るように持ってきて、形状記憶させる」
ということになる。
具体的には、
「オールハンドという安全な方法で、たるんだ皮膚や無駄な脂肪を集めて頭頂部へ持っていき、“ロック”するという技術です。両耳と頭頂部を通るラインとそれに対して垂直に交わるラインにそれら脂肪などを集め、自律神経と直結する百会に繋げてホチキスで止めてしまう感覚です。キレイになった後もそれを形状記憶できて簡単に戻らないようになっています」
[2/4ページ]