志村けんさんが愛した女性タレントたち 再評価されるコメディエンヌを見出す才能
才能がなければ使わない
その感想は業界でも同じようだ。さらに、研やいしの、VTRに登場した優香(39)らのコメディエンヌぶりに、改めて舌を巻く人も多いという。
「志村さんの好みの女性には、ある共通項がありました。顔はやや下ぶくれで、目はぱっちりの美人。体つきはややふくよかかグラマーですね。そしてキャラとしては、前に出過ぎず、おとなしく見えるタイプです。いしのや優香を筆頭に、古くは松本典子(52)、森尾由美(53)、熊切あさ美(39)、相澤仁美(37)、磯山さやか(36)、橋本マナミ(35)、北林明日香(40)、最近では高嶋香帆(28)……。彼はプライベートでも、彼女たちと一緒に飲みにも食事にも行くから、“デキてる”なんて報じられたこともありましたが、そこまでの関係になった女性は、ほとんどいないと思いますよ。彼はお酒もおとなしく、偉ぶることもない。物静かに食事を嗜み、芸能界やコメディのことを話す人でした。とはいえ、仕事には厳しい人でしたから、コメディエンヌとしての才能が見出せなければ、特別扱いすることはなかったですね。つまり、長くゲスト出演した女性たちは、コメディエンヌとしての才能を認められた人たちなんです」(同)
彼が見込んだ女性はアイドル、女優のみではなかった。
「敬遠されがちなアダルトビデオの出身者たちも、才能があれば積極的に仕事をしていました。みひろ(37)や及川奈央(38)が両横綱、麻美ゆま(33)などもいましたね。ただ、テレビのゴールデン帯では、放送局や所属のイザワオフィスからの意向が強く入る。そこで彼のお気に入りの人は、『志村魂』に呼んでいました。『志村魂』は、彼が“舞台をやりたい”“コントがやりたい”というのを酌んで2006年から毎夏1カ月にわたり公演している舞台です。歴代のコメディエンヌたちを見渡すと、いしの、優香、みひろの3人が志村さんの相方として最高でしたね」(同)
志村さんに才能を認められた女性たちが、悲報を聞いて綴った想いを見てみよう。
《信じられず、とても悲しいです。/初めて志村さんと共演した時、緊張している私に「一緒に写真撮ろう」と笑顔で声をかけてくださりました。/なんて優しいんだろうと、志村さんの人柄に感動しました。/志村さん、たくさんの楽しいこと、おもしろい事、お酒の飲み方、教えてくださってありがとうございます。/これからもずっと志村さんのファンです。/心より、御冥福をお祈りいたします。》(みひろ オフィシャルブログ)
《志村さん…/いまだに信じられません。/幼い頃から家族皆で観てました。/ずっと変わらないそのお姿が大好きでした。/初めてお仕事でお会いした際には感激して胸がいっぱいになりました。/その後の志村魂の初演でご一緒させていただいた時間は、私にとって生涯大切な宝物です。/志村さん。ありがとうございました。/どうか、安らかに。。 心から御冥福をお祈りいたします。》(及川奈央Instagram)
《ショック過ぎて/言葉になりません。/とても悲しいです。/回復されると信じていました。/たくさんの事を教えていただき、/たくさんの笑顔を私達に届けてくださって、本当にありがとうございました。/今はどうか、、、/安らかににおやすみください。》《麻美ゆまTwitter)
《今はまだ悲しくて悔しくて信じられない気持ちでいっぱいです。とても優しくてかっこよくて笑顔が素敵な本物の大スターでヒーローでした。志村魂で11年も同じ舞台に立たせて頂けた事とても幸せでした。志村さんたくさんの笑いと感動をありがとうございました。心よりご冥福をお祈り致します。》(北林明日香Twitter)
《ニュースを見てから、何も手につかず涙が止まらず、ツイートする言葉も浮かびませんでした。/私だけが悲しいわけじゃないのに、ご心配お掛けしてごめんなさい。/コントもお酒もこれからも沢山ご一緒出来ると思ってました。/1日経った今でも信じられなくて、、正直まだ受け入れたくありません。》(高嶋香帆Twitter)
《志村けんさんの訃報、未だに信じられない気持ちでいっぱいです。/いつもニコニコされていて、美味しいお食事やお酒のことなどたくさん楽しいお話をしてくださいました。/私も好きな競馬の話にはいつも乗ってくださって、日曜日にはどの馬がくるとスタジオでお話しする事がよくありました。アルアインという馬が出馬して勝った時は“アイン”がきた!“アイン”がきた!と喜ばれている姿が印象的でした。/コントをしている時も声の大きさや、間などアドバイスをくださったり毎回打ち合わせから参加されて番組を作っていく志村さんの姿勢には本当に驚き、尊敬でいっぱいでした。/結婚発表したときも/“おめでとう!やったね お幸せに。今度祝杯しましょう!”/とメールをくださっていたのですが叶わぬ約束になってしまい、本当に残念です。/バカ殿やだいじょぶだぁなどの番組で志村さんが活躍されている姿をもう観れないのかと思うとすごく寂しいですが、ご一緒させていただけた時間ずっと忘れません。/本当に本当にありがとうございました。/心よりご冥福をお祈り致します。》(橋本マナミ オフィシャルブログ)
そしてトリは、先輩であり、盟友の加藤茶が、追悼番組で読み上げた弔辞である。
《志村、酷すぎるぞお前。一番若いお前が俺たち差し置いて天国に行っちゃうなんてなあ。まだ俺たちと一緒にやらなきゃならないことがたくさんあっただろう。それを勝手に一人で先に行っちゃうなんて、お前はバカだよ。天国の長さん(註:いかりや長介[1931〜2004])も、まさかお前が最初に来るなんて思ってなかっただろうな。びっくりしたと思うよ。長さんの次は高木ブーだと思ってたもんな。でも、久しぶりにいろんな話ができるから、長さんも喜ぶんじゃねえかな。ま、いずれそう遠くないうちに、俺たちもそっちに行くと思うから、それまで長さんと酒でも酌み交わしながら、ドリフの新しいネタでも考えといてくれよ。5人がそっちに全員集合したら、そっちのお客さんを大爆笑させようぜ。約束だぞ。じゃ、それまでゆっくりと休んでくれ。大好きな志村へ。 令和2年4月1日 ザ・ドリフターズ 加藤茶》
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