法務省出身「犯罪心理学」の准教授が妻を刺殺するまで

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 罪を犯す愚かさと、被害者の無念や遺族の哀しみ。それらを誰よりも知っている筈(はず)の男が、人を殺めた。大学では准教授として、犯罪心理学を教えていた浅野正容疑者(51)。妻を刺殺するに至るほどの心の闇とは。

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 3月16日夕刻、浅野容疑者は自転車に乗っていた妻の法代さん(53)を押し倒し、馬乗りになって何度も刃物を振り下ろした。左胸の傷は心臓付近にまで達し、失血死に至らしめたのだ。

 事件は埼玉県さいたま市の官庁街、さいたま地裁前の路上で起きた。...

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