“コロナ欠席”れいわ議員は歳費返納を――音喜多駿議員の主張は差別か
コロナの影響は永田町とて例外ではない。重度障害者の議員2名が所属するれいわ新選組が、国会欠席をはじめ様々なアクションを起こしている。これに噛みついたのが、日本維新の会の音喜多駿参院議員。巷で“障害者差別だ”と物議を醸した彼の主張は、本当に唾棄すべき話なのか。
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騒動の発端は、3月11日に音喜多議員がSNSで呟いた、以下の発言だった。
〈れいわの国会議員お二人は、本日も本会議を欠席。致し方のない事情だと存じますが、その分の歳費は返納されないと、国民の納得を得るのは厳しい気も。またこれを契機に、国会も前向きにリモート出席や遠隔採決を検討すべきですね〉
名前こそ伏せられたが、この2人とは、れいわ新選組所属の舩後靖彦参院議員と木村英子参院議員のこと。共に重度の障害を抱え、舩後議員は人工呼吸器が不可欠。感染症になれば命の危険があると、医療者の助言で国会を欠席していた。
さっそく「音喜多発言」は朝日新聞や東京新聞が取り上げ、“差別発言だ”と批判が噴出、投稿は削除されるに至ったのである。
他方で、国会を欠席したれいわの議員にも、SNS上で“責務を果たせるのか”“給料満額はおかしい”といった類の声が出ていた。
遡(さかのぼ)れば、2月26日に舩後議員はコロナ感染のリスクが高いとし、1カ月程度の「国会休会」を呼びかけ賛否両論を招いていたのだ。
「決して差別的な意図で発言したわけでも、休んだ分のお金を返せと言ったわけでもありません」
と釈明するのは、音喜多議員ご本人だ。
「現実問題として、差別だと議論を終わらせてしまえば、責務を果たせるのかと思っている人たちは納得しないまま、疑問が残ってしまう。海外では歳費を自主返納できる制度がありますし、リモートワークのように互いにプラスになる仕組みを検討したい。そう考えて問題提起したのです」
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