国立競技場に一番近いラーメン屋 「ホープ軒」社長が語る東京オリンピック延期問題

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 3月24日、安倍晋三首相は国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話会談を行い、東京オリンピックを来年の夏までに開催することで合意した。五輪のメイン会場、新国立競技場のすぐ近くにある、元祖!背脂入りラーメンで有名な「ホープ軒」の牛久保英昭社長(81)は、この延期をどう見ているのだろうか。ご本人に話を聞いた。

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 完成した新国立競技場の目の前に、4階建ての黄色いビルがある。豚のロゴマークは、週刊新潮で1965年から89年まで連載した6コマ漫画「プーサン」の作者、故・横山泰三氏が描いたものだ。店の1階にある券売機のそばには、英語、スペイン語、フランス語、オランダ語、中国語で書かれたメニューが貼ってある。

「オリンピックで来日する外国人客用に作りました」

 と語るのは、牛久保社長である。

「オリンピックに備えて、建物全体を綺麗に洗浄して、1階のテントを張り変えようと考えていたんだけどね。延期になってがっかりだね。だけど、考えてみれば、オリンピックってお祭りみたいなものだろ。やっている時は賑やかでいいけど、終わっちゃうと、寂しくなるよね。それが1年延びただけと思えばいいんじゃないかな」

 新国立競技場の建設中、店は工事関係者で賑わったのでは?

「工事期間中、関係者がかなり入ると期待したのですが、それほどでもなかった。工事現場の中に、コンビニとかがあったから、思ったほど入らなかったよ。逆に、店の近くに工事の車が溢れて、迷惑なこともあった」

 来年開催予定の東京オリンピックでは、多くの外国人が訪れるが、

「どうせ延期にするんだから、オリンピックの華であるマラソンは是非東京でやって欲しい。店の前の外苑西通りも走ってくれたら、沿道に人が溢れて、お客さんも来てくれると思うね。いまやラーメンは日本の文化。外国人にも人気だっていうから、うちの店にも来てくれたらうれしいよ」

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