山本太郎がサジ投げた 「立民」と「れいわ」の溝

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 次期衆院選の“前哨戦”と位置付けられる、4月26日投開票の衆院静岡4区補選。自民党の故・望月義夫元環境相の“弔い選挙”とあって、野党にとっては不利な戦いが予想されるが、

「遅ればせながら、3月17日、野党も候補者の一本化に漕ぎつけた」

 と、全国紙記者。

 ところが蓋を開ければ、

「共産党が候補者を下ろし、立民が独自候補の擁立を見送ったというだけで、野党統一とは名ばかりです」

 それもそのはず、この“共闘”には、山本太郎氏率いるれいわ新選組が名を連ねていないのだ。

 その理由はというと、

「消費税ですよ。れいわは消費税5%への減税を声高に主張しましたが、立民がそれを呑まなかった。さらに静岡県にある浜岡原発についても、電力総連に配慮して“地元の合意なき再稼働は認めない”と再稼働への道筋を残してしまう結果に。山本氏も愛想を尽かしたということでしょう」

 実は、立民とれいわの“溝”はこれだけにとどまらない。

 両者の“確執”が白日の下に晒されたのは、3月19日のことだった。

「この日、新型コロナウイルス対策に関する政府・与野党連絡協議会があったのですが、れいわ議員の参加が拒否されたのです。立民の安住淳国対委員長は“自民党側が断った”と繰り返していましたが、強く抵抗する素振りもみせずあっさり要求を呑んだ。与党側の“分断工作”に自ら乗っかった格好で、対立も決定的かと囁かれていますよ」

 当の枝野幸男代表については、

「2月の立憲フェスでは山本氏のいう消費減税に疑義を呈していましたが、17日の会見では“消費税の減税も含めて検討”とやんわり方針転換。枝野氏にもプライドがあるんでしょうが……」

 政策不一致ばかりが対立の原因ではなさそうだ。

週刊新潮 2020年4月2日号掲載

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