「タモリ」の日テレ出演にテレビ業界が仰天 “中居くんにご祝儀”の重大すぎる意味

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 笑福亭鶴瓶と中居正広が司会を務める「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ)が、この4月で20年目に突入する。それを記念して3月31日は4時間スペシャルで放送する。スペシャルゲストとして出演するのがタモリである。実は業界内で彼は、日テレに出演しないことで知られる。そのため関係者はびっくり仰天だとか。一体、何があったのか。

 ***

 芸能記者が言う。

「中居くんは2月21日の独立会見で、誰かに相談したか尋ねられると『1人も話してないです。自分1人で決めました』と語っていました。さらに『どこの傘下にも入らない』とも話していたのが印象的でした。過去にジャニーズを辞めて、順風満帆で仕事を続けられた芸能人などいませんから、心配していました。しかし、そうではないことが判明したということです」

 タモリの出演で?

「中居くんは『笑っていいとも!』(フジテレビ)にレギュラー出演していた頃から、タモリさんを“芸能界の師匠”として、何かと相談していました。それは同じくレギュラーだった元SMAPの草なぎ剛と香取慎吾も同様です。彼らもタモリさんに可愛がられ、相談に乗ってもらっていました。中居くんはSMAP解散の時にも、タモリさんに相談したと言われています。そこでタモリさんは、自身の所属する田辺エージェンシーの田邊昭知社長を紹介したと言われています。SMAPのマネージャーだった飯島三智さんは、グループごと田辺エージェンシーに移そうと計画していたという話もありました」

 言うまでもなく、その計画は頓挫し、16年末にSMAPは解散。先に退社していた飯島女史の元に、独立した稲垣吾郎、草なぎ、香取が集まった。そして中居が独立するというタイミングで、再び田辺エージェンシーに光が当たっているのだ。

「田辺エージェンシーは、GSバンド『ザ・スパイダース』のリーダーだった田邊さんが設立したスパイダクションが前身の老舗芸能事務所です。ボーカルのマチャアキこと堺正章さんは、今も傘下の個人事務所に所属しています。田辺エージェンシー自体は従業員30人ほどですが、タモリさんはじめ、堺雅人、研ナオコ、由紀さおりといった人気タレントが在籍。グループ全体で見回すと、ケイダッシュの渡辺謙、ケイダッシュステージにはオードリーなどなど、いまだに芸能界では最も力のある芸能事務所と言われています」(同)

 そういえば、SMAP最後の日、キムタクを除いたメンバーが集まったのも、マチャアキの経営する焼き肉店だった。

「堺さんは元SMAP3人が出演したAbemaTVの『27時間ホンネテレビ』(17年11月2日21時~5日21時)にも出演していましたね。そして今回、中居くんのためにタモリさんがわざわざ出演するわけです。タモリさんは日テレには出ないと言われていましたから、彼があえて出演することで、中居くんの独立後は田辺エージェンシーがバックアップする、後ろについているというメッセージを業界に送っているわけです」(同)

 そういえば、タモリを日テレで見ることはない。

「彼が日テレに最も主演していたのは、80年代にMCを務めていた『今夜は最高!』でした。しかし、89年10月に番組が終了する際、『今後、日テレには出演しない!』という捨て台詞を残して、同局を去ったと言われていました。その後、タモリさんは10年後の『今夜は営業中!』(99年9月放送)というドラマ仕立ての『今夜は最高!』でキムタク(木村拓哉)とW主演したのと、08年11月の開局55周年記念『タモリ教授のハテナの殿堂?』に出演した程度。55周年の際は、『開局記念には、どんなことをしても、ビッグ3を起用したスペシャル番組を放送せよ』と当時の社長に厳命されて、編成・制作局の上層部が自ら動いて出演交渉をしたそうです。1年がかりの交渉が実った結果が『タモリ教授』だったわけですが、その後VTR出演を除けば、日テレへの出演はほぼありません」(同)

 何があったのだろうか。

「タモリさんと日テレとの間に確執があったとはっきりしたのは、14年の『いいとも』のテレフォンショッキングに、日テレを退社した羽鳥慎一アナが出演した時です。彼は『タモリ教授』の進行役でした。当時を振り返り、タモリさんが収録中に日テレ出演が久しぶりになった理由を説明しつつ、“○○のせいで!”と言い続けていたというエピソードを語っていました。詳細までは分かりませんでしたが、なんらかの確執が存在していることが判明しました。そのタモリさんが、中居くんのために日テレの番組に出演するというのですから、話題になるのも当然でしょう」(同)

 4月1日より晴れて独立する中居。個人事務所「のんびりな会」の所属となるが、芸能界のドンがバックについて、今後は“のんびり中居”でやっていけるようだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年3月31日掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。