秋篠宮さまが遠ざける「旧東宮職」「外務省」職員 両陛下との比較をご懸念で

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 昨年8月、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、ブータンへ私的旅行をされた。そこで露わになったのは、秋篠宮さまのこんな“ご姿勢”だった。

「ご訪問について、報道されるまで外務省には何も伝わっておらず、ひと騒動ありました。ちょうど同じ時期、インドのモディ首相もブータンを公式訪問しており、先方に“ダブルブッキング”の負担をかける形となってしまった。あらかじめ外務省を通せば、こうした不手際は未然に防げたはずで、図らずも秋篠宮さまと外務省との“距離”が露呈してしまったのです」(宮内庁関係者)

 何しろ、秋篠宮さまはこれまでも、

「日頃から『外務省出身の人を(皇嗣職に)配属してほしくない』と仰り、遠ざける姿勢を見せられてきた。それとともに、旧東宮職出身の職員も、頑なに受け入れを拒んでこられました。外務省は皇后陛下のご出身でもあり、東宮時代から幹部に出身者が多かった。また東宮職の経験者は、皇嗣家にとって貴重なノウハウを持ち合わせており、本来であれば大いに重用すべきなのですが、殿下はそれもなさりませんでした」(同)

 というのも、

「旧東宮職の職員を登用すれば、何かにつけご自身や妃殿下のお振る舞いが両陛下と比較されてしまう。さらには、そうしたご様子が先方に漏れてしまうのではないか。秋篠宮殿下はそうご懸念されているといいます。さらに外務省出身者に関しては、殿下にとって『両陛下のお身内』と映っている。彼らの前では、ご自身の一挙手一投足が“ガラス張り”にされるようなご心境だというのです」(同)

 あるいは旧東宮職や外務省の人間は「スパイ」に見えてしまうのか――。それでも先日、思わぬ動きがあった。皇嗣職発足以来、初めて宮務官に外務省職員が採用されたのである。

「1月14日付の辞令で、ナミビア大使館参事官の女性が出向となりました。実は、あまりに宮務官の入れ替わりが激しいため、御代替わり後しばらくして宮内庁側から外務省に『誰か捻出できないか』との打診をしていたのです」(同)

 散々疎んじてきた相手を巻き込まざるを得ないほど、お住まいは混迷を深めているというわけである。

「むろん、年明けに警察庁出身の宮務官が退任することも想定していました。背に腹は代えられず、屋台骨がこれ以上きしまないよう、宮内庁としても苦肉の策だったのです」(同)

 もっとも旧東宮職出身者だけは、いまだに幹部登用されていない。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が言う。

「秋篠宮家は、成年皇族が多くご公務が集中している上に、将来のお世継ぎである悠仁さまもおられるのに、人手が足りず職員の出入りが激しいといいます。おのずと仕事量も増え“お仕えするなら他の家へ”と願う職員も少なくないと聞きますが、現在は立皇嗣の礼を前に多忙を極めており、この状況を改善できるよう、宮内庁が配慮していかなければなりません」

 皇位継承順位1位であると内外に宣明される儀式まで、およそ1カ月である。

週刊新潮 2020年3月26日号掲載

特集「職員が逃げる『秋篠宮家』の黄昏」より

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