耳鼻科も唖然! 「アレルギー性鼻炎」が劇的改善という「骨格矯正」

ドクター新潮 健康 整体

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 花粉症――。それがあるから、現代日本では春の訪れも先人のように喜べない。ただでさえアレルギー性鼻炎で苦しいところに二重苦、三重苦である。だが、改善策はあるという。鼻が荒れる原因には骨格が関係しており、ある程度の矯正は自分でできるというのだ。(以下は「週刊新潮」2020年2月13日号掲載時点の情報です)

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 暖冬の今年は、スギ花粉のシーズンが例年より早まって、関東南部や九州などでは2月上旬には飛びはじめるという予報でした。飛散量こそ全国平均で平年の85%とのことですが、新型コロナウイルスの影響でマスク不足も懸念されています。

 たしかに、マスクを着用し、帰宅したらうがいや洗顔で花粉を洗い流す、という心がけは重要です。耳鼻科で鼻のなかを洗浄してもらい、内服薬や点鼻薬を処方してもらうことも大事でしょう。ただし、いずれも対症療法にすぎません。

 残念ながら日本では、この20~30年ほどの間に、花粉症の患者が急増しています。アレルゲンの代表格はスギですが、ほかにヒノキ、シラカバ、あるいはイネ科のカモガヤ、秋に花粉が飛ぶブタクサやヨモギなども知られています。

 それに、アレルギー性鼻炎は花粉症だけではありません。花粉にかぎらず、さまざまなアレルゲンが鼻の粘膜から体内に侵入しては、免疫反応を引き起こします。こうして生じるのがアレルギー性鼻炎で、ホコリやダニなどのハウスダストをはじめ、さまざまなアレルゲンが存在します。

 それでは、日本ではどのくらいの人が花粉症、およびアレルギー性鼻炎で悩んでいるのでしょうか。正確なところはわからないものの、2018年に耳鼻咽喉科の医師や家族を対象に行われた鼻アレルギーの全国疫学調査によれば、アレルギー性鼻炎全体の有病率は51・1%におよび、スギおよびヒノキ花粉症の有病率は37・2%でした。

 それぞれ、前回の08年の調査にくらべると10%程度増えており、前回はその10年前より10%ほど増加していました。花粉症を中心としたアレルギー性鼻炎が、かなりの勢いで広がっていることがわかります。

 これに対し、私たちにできることは、先に述べたような対症療法だけでしょうか。実は、それ以外の方法もあるのです。いまから述べるのは、鼻の骨を動かせば、鼻の通りがよくなって、アレルギーの改善にもつながる、という話。それも、家にいながらにして実践できる、という話です。

 実は、花粉症の患者も、花粉症以外のアレルギー性鼻炎の患者も、鼻の粘膜が過敏になっていることが多いのです。元来がアレルギー体質だという場合もありますが、症状が重い患者ほど、鼻の粘膜に問題が生じています。なぜそうなるのでしょうか。それは鼻腔が狭くなっているからで、その原因は、顔面を含めた頭蓋骨がよく動き、変形することと関係があります。

 鼻は頭蓋骨の前面で、前頭骨と頬骨に挟まれています。このため年を経るごとに、頬骨が動く影響で左右の方向にズレ、同時に、前頭骨が下がってくる影響で顔のなかに陥没していきます。それによって一番影響を受けるのが鼻腔です。

 顔の骨は動く、と話すと驚く人もいます。でも、ボールが当たったりした影響で、鼻が曲がっている人を見たことはないでしょうか。それは、なにかが当たって鼻の骨自体が動いてしまった結果です。骨とはかように簡単に動くのです。

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