8年ぶりテレビ出演「青山祐子」古巣NHKへの思い

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自分は特別待遇

 そのインタビューで、彼女はNHKとのやりとりも明かしている。〈日本での単発の仕事や、(夫の仕事で移住した)香港で何かできないかと。けど、復帰するなら週5日、渋谷の放送センターに出勤するのがルールで、大きな組織なので異例は認めてもらえなくて〉

 一般的に、いまのニッポン社会ではそこまで自由には働けまい。しかしながら、彼女はブログでも五輪に関わる仕事を熱望。“どんな形でもNHKに復帰してみせる”といった強気が透けて見える。

「そこが、彼女が嫌われるところでもあるんです。自分は特別待遇が認められると思っているフシがある。産休育休は権利ですが、普通は遠慮し、フルで取る人はまず、いません」

 とNHKの関係者が言えば、元NHKアナウンサーでスポーツジャーナリストの島村俊治氏も、

「アナウンサーは、休んでいる日でも下調べなど仕事をしなければいけない職種。パートタイムや単発でできる仕事ではないですよ」

 と、苦言を呈する。当の青山アナに聞くと、

「これまでいただいたご意見を一つひとつ真摯に受け止め、精進してまいります。NHKに復職して、仲間と一緒にもう一度番組を作りたかったです。思いが叶わずとても残念です」

“NHK愛”をいまなお持ち続ける彼女は今月13日のBS日テレで8年ぶりのテレビ出演を果たした。ブログと他局でアピール作戦か。

週刊新潮 2020年3月26日号掲載

ワイド特集「『ペスト』に学べ」より

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