田代まさし、まさかの控訴 長男が心境を語る
一定の距離感で
そんな竜也さんはミュージシャンと飲食店勤務の二足の草鞋を履いている。先月、自身のSNSで、〈刑務所に入って薬物依存が治るんだったらとっくに父ちゃん治ってるよ…〉と呟いた。
薬物依存の怖さを間近で見てきたからこその吐露だろう。その思いは、同じく先月出演したNHKのドキュメンタリー番組「事件の涙」にも滲む。度重なる事件にもめげず、父親を慕う息子を追った番組だ。
3度目に逮捕された田代が出所してきた5年前、クスリから抜け出せない“弱さ”を打ち明けられたこと。自身の結婚式のウェルカムボードは田代が描いてくれたこと。竜也さんの述懐に、次の秘話が続く。
昨年10月下旬、バンドのライブに「マーシー」を招待。打ち上げで、今年デビュー40周年の「ラッツ&スター」のライブに出てほしいと伝える。しかしその10日後、4度目の逮捕――。
最後、手紙も紹介された。
〈本当のことを聞きたいと思っていたのだけど、もう聞かないことにしました。結局はパパが頑張らないといけないから。時には突き放すこともあると思うけど、愛をもって思うからこそだと、思っています〉
竜也さんに訊くと、「手紙の返事はまだ来ていません」とのこと。田代の携帯も常に電源が切れた状態で、
「実は僕も、一切、連絡が取れない状態なんです。僕個人としては、いまは自分の生活を大事にしたい。でも、父親とは一定の距離感を保ちつつ、支えていければと考えています」
控訴後も同じ施設で更生の日々を送る父親に、この声はクスリとなるだろうか。
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