【新型コロナ】政府も専門家も公然と「マスク不要論」を流布させるフランスの事情 

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政府のスタンスは一貫しているフランス

 フランスではコロナウイルスに感染したと思われる熱などの症状があっても直接病院には行かず、自宅で様子をみるように呼びかけられています。

 そもそもフランスでは、具合が悪い人はまずかかりつけ医に行き、処方箋や指示書をもらって初めて検査をするためのラボに行く、という医療システムが確立されています。

 つまり、コロナウイルスに感染した可能性のある人は、かかりつけ医に電話診療をしてもらい、まずは自宅待機。その後、高熱で呼吸が苦しいなど症状が重くなったら救急車を呼ぶ、ということになっています。

 病院のキャパシティを超えて患者が押しかけることはありません。医療現場は休むこともできず大変な状況ではありますが、フランス政府のやり方は、医療崩壊などの最悪の事態(パニック?)を避けるという意味で奏功しているようです。

 日本では当初から検査数が少ないという批判や、検査数を増やせ、という声が多いと聞きます。一方、フランスは、WHOが最近「疑わしい場合にはとにかく検査を」というコメントを出しても、戦略として検査対象を管理していると表明しています。

 WHOがコメントを出す前には検査数の話題はほぼ聞くことがなく、現在でも検査を増やすことが医療崩壊につながるという意見が多く見かけられます。

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