最終回の「テセウスの船」 なんて憎々しい小籔 「ひるおび!」で絞られた黒幕は誰?

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「ひるおび!」が絞り込んだ黒幕

 もっとも、第9話から突然登場して、彼が事件の黒幕とは考えにくい。ただ、犯行自体には無関係とはいえ、文吾の逮捕に関与しているのは間違いなかろう。一体、過去に何があったのか。

「実は、すでにドラマは原作とは違う方向に進んでいます。原作は平成元年(89年)に起こった21人無差別殺人が中心です。ドラマでは、さらに12年前となる77年の村祭りで出されたキノコ汁で発生した食中毒と因果関係があることを示唆しています。この際、小籔演じる馬淵と文吾に何があったのか、最終回で明かされるのでしょう。ただ、それが物語の核心にはならないようです。それは竹内と鈴木が番宣で生出演した『ひるおび!』(TBS)を見て感じました」

 3月20日放送の「ひるおび!」に、最後の番宣として2人が出演した。

鈴木:もういろんな方から、友達から何から、黒幕誰なんだ?って言われるんですけど、何も言えないんですよ。

 そりゃあ、そうだろう。だが、こう付け加えた。

鈴木:1977年の村祭りがかなりのキーポイントです。

 原作にないエピソードがキーポイントとなると、結末はどうにでもできる?

「『ひるおび!』では出演者達の相関図を用意しました。そこに小籔の顔は載っていませんでしたから、黒幕ではないのでしょう」(同・芸能記者)

 では、その相関図にはどんなメンツが?

「まず佐野家は被害者ですから外すとして、相関図に残るのはのべ7名でした。まず、真犯人と目されているのは、卓越した演技が話題となっている11歳の柴崎風雅くん演じる“みきお”ですが、第9話では被害者の一人となり、単独犯でないことが判明しています。では、共犯者は誰なのか。77年の村祭りの事件から怪しさを増している校長(笹野高史[71])は、心が文吾の息子であることに気づいているようです。その食中毒によって母を亡くした徳本(今野浩喜[41])も相関図に入っていました。さらに父を殺された田中(せいや[27]:霜降り明星)、いかにも怪しい六平直政(65)、文吾を執拗に憎む麻生祐未(56)、そして大人になった現代の“みきお”(安藤政信[44])です。この中に黒幕がいるのでしょう」(同・芸能記者)

 だが現代ではすでに、せいやと麻生は殺されている。

「過去をいじっているので現代で蘇っている可能性もありますが、小籔が黒幕でない以上、若手でドラマ初出演ののせいやが黒幕とは考えにくい。麻生は現代でみきおに殺されています。笹野さんと六平さんは現代編には出てきていません。最終回では再度、現代に戻り、未来がどう変わったかを明かすはずですから、彼らは事件に関与があったとしても黒幕ではないと思われます。となれば、すでに主犯と目されているみきおの子役・柴崎を除くと、残るのは今野と安藤のみ。中でも大人になったみきお役の安藤は怪しさ満点で、現代に登場したのも一瞬だけでした。彼をキャストに加えながら、まだ出番が少なすぎます」(同・芸能記者)

 とはいえ、子供のみきおと大人になったみきおに、どんな接点があるのか? そして、予告編で文吾の娘・鈴(白鳥玉季[10])が大映しになる意味とは? さらに特別出演で話題となった上野樹里(33)の未来に変化はあるのか? どうなる最終回。

週刊新潮WEB取材班

2020年3月22日掲載

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