コロナで品不足 盗む阿呆に出品する阿呆(KAZUYA)
最近東京の街を歩いていると、明らかに人出が少なくなっていると感じます。新型コロナウイルスの影響は根深く、毎週通う飲食店も3月の書き入れ時に団体予約がキャンセル続きだと嘆いていました。資金繰りに苦労する会社も多いでしょう。
YouTuberの僕も、新型コロナで経済的な影響を受けています。というのも、YouTubeは新型コロナに関連する話題は「物議を醸す問題やデリケートな事象」だとして、該当する動画を広告掲載の対象外にしているのです。軽く触れる程度では大丈夫な様子ですが、僕のような政治系YouTuberはモロに影響を受けています。広告がつかない(利益にならない)からといって、やらないのもまた問題ですから、今は日本中の企業と共に耐える時期なのでしょう。
YouTubeの対応もわからないではありません。今回の新型コロナウイルスを巡っては、真偽不明の情報、デマも入り乱れているため、視聴数を伸ばして稼ぐために過激なことを言ってしまおうと考える人物が出てきても不思議ではないからです。人間は本来理性のある生き物ですが、緊急時には本性が現れます。未知のウイルスへの不安から、とんでもないデマが一気に広がる懸念があります。というか実際に広がってしまいました。
トイレットペーパーやティッシュペーパーの製造元は中国なので、マスクの次に品薄になるというデマが発端となって買い占めが発生しましたが、オイルショックのときから何も成長していない様子です。トイレットペーパーは約98%が国産であり、急な買い占めをしない限り在庫は十分だと業界団体や政府機関が呼びかけても後の祭りで、一気に店頭から消えてしまいました。
デマに流されていなくても、デマを信じて買い占める人々を見て、「あいつらに全部買われてしまうんじゃないか」と考えて買ってしまうのでしょう。
これらはマスク同様、メルカリやヤフオクで高値出品されたり、商業施設からトイレットペーパーが盗まれるということにもなっています。値段を吊り上げるための転売屋の陰謀なんじゃないかとすら考えてしまいます。
しかしようやく政府も地面に埋まるほど重かった腰を上げ、3月5日にはマスクの買い占めやネットでの転売を禁じる対策を講じると打ち出しました。対策自体は大歓迎なのですが、遅すぎるだろうという話です。あと半月、いや1カ月早く動いていればもっと称賛できたのに……。
経産省の要請によって3月14日以降、ヤフオクへのマスク出品が不可能になりました。
それまでの期間に転売屋たちは在庫を捌こうと、千枚単位での出品を行っています。転売屋が買い占めた商品が普通に市中に出回っていたら、ここまで深刻なマスク不足にはならなかったのではないでしょうか。もっと早く罰則規定を含めて対応が出来ていたらと悔やむしかありません。
危機に便乗する悪質転売屋は、タンスの角に足の小指をぶつけて悶絶したらいいと心の底から思います。