新型コロナめぐり日本を入国制限 恨の国「韓国」の報復

国際 韓国・北朝鮮

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 新型コロナウイルスをめぐり、3月5日より中国と韓国からの入国規制強化が始まった。日本政府がこの政治判断をせざるを得ない状況を生んだ両国を恨みたくなるところだが、とりわけ昨年来、「反日波状攻撃」を仕掛けてきていた韓国に反省を求めるのは無駄なようで、同国の康京和(カンギョンファ)外相は、

「日本側の措置は誠に非友好的だけでなく非科学的だ」

 と、感情的に反論し、日本に対して即座に「報復措置」を取ったのだった。

 それも「当然」と言うべきか、感染者、死者ともに日本より多いにも拘(かかわ)らず、韓国は新型コロナウイルス対応において日本を「下」に見ていて、

「日本はPCR検査の機会を意図的に国民から奪っていて、それは東京五輪を意識し、感染者数を減らしたいと日本政府が考えているからだ。対する韓国は日本より透明性を確保し、幅広くPCR検査を行った結果、感染者が増えたに過ぎない――そんな論調が韓国メディアでは散見されます」(韓国ウォッチャー)

 いついかなる時も日本を見下そうとする姿勢には恐れ入るが、さすがに韓国にも冷静な意見はあって、

〈唯一、日本にだけ「目には目を、歯には歯を」と対応するのは理に適(かな)ったものなのか考える必要がある。韓国に対して100カ国以上が入国制限・禁止措置を取っているが、日本にのみ大声をあげているからだ〉(3月7日付ソウル経済)

〈中国の顔色ばかり窺(うかが)って、私たちだけ防疫の門を開けておいた結果、世界で孤立無援の立場になってしまうとんでもない事態が起きている。惨憺たる思いである〉(同月6日付朝鮮日報)

 恨の国の“恨”の矛先は、日本だけではないようだ。

週刊新潮 2020年3月19日号掲載

特集「見えない敵との闘い『コロナ』大恐慌」より

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