新型コロナ、ピークは4月以降?年内いっぱい?

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〈これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際〉

 政府の「専門家会議」がそう見解を出したのは、2月24日のこと。はや3週間が過ぎたが、事態は「拡大」か、それとも「収束」に向かっているのか。「休校」要請など、異例の対策の成否はまだ明らかになっていない。

「感染拡大は免れません」

 とは、元厚労省医系技官の木村盛世医師である。

「そもそも『瀬戸際』発言の真意や根拠がわからない。1月の中国からの渡航者は昨年に比べ23%も多かった。年初にはもう感染者は入っていたはずです。初動対策を講じる時間は、とっくに過ぎましたから」

 木村医師によれば、“日本でのピークは4月以降になる”という。

「発祥地である中国のピークとピークアウトの流れを見ていると、そこからやや遅れる日本ではそうなるかと。収束は6月より後では」

 同志社大学客員教授で「松本クリニック」院長の松本浩彦氏はより深刻で、

「年内いっぱいは付き合う心積もりをしておいた方が良い。これだけ感染者数が増え、広がっていることから見ると、収束するには多くの人が一度感染し、抗体を作るほかないのではないでしょうか。その期間を考えると、年内ピーク、収束は来年となるでしょう」

 年明けから始まった「コロナ禍」は更なる「長期戦」に突入。慌てず、腰を据えて闘うしかない。

週刊新潮 2020年3月19日号掲載

特集「『コロナ禍』に今なお7つの疑問」より

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