映画「新聞記者」、日本アカデミー賞“三冠”で思い出す「北野武監督」の苦言

エンタメ 映画

  • ブックマーク

「日本映画の最悪な点は、映画製作会社が映画館も経営していること。自分の作品は米アカデミー賞(の外国語作品賞の候補)に推薦されたことがない。ここで言うのもイライラするけど、日本アカデミー賞最優秀賞は東宝、東映、松竹…たまに日活の持ち回り。アカデミー賞会員が選んだ、というけど、(会員は)どこにいるの?」

 2014年10月、都内で行われたトークショーでそうまくし立てたのは、作品が海外でも高い評価を受けている北野武監督(73)である。

 タレント・ビートたけしとしては長年毒舌を売りにして来たが、映画監督の立場で真っ向から日本の映画界を批判し、国内最大規模の映画賞である「日本アカデミー賞」に苦言を呈したのだ。...

つづきを読む