「第2次難民危機」招くトルコ「国境開放」をEUは抑え込めるか
シリア北部での戦闘激化と、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の強硬な態度により、欧州の頭上には再び難民危機の暗雲が広がり始めた。
7万6000人がギリシャへ
危機の焦点は、ギリシャ北東部のカスタニスに近いトルコとの国境地帯だ。ここには3月初めから多数のシリア難民らが集まり、金属製のフェンスを突破してギリシャに侵入しようと試みている。これに対抗するギリシャの警官隊は、催涙ガスや放水車によって、難民の侵入を食い止めようと必死だ。...