命がけで守るのは妻か自分のプライドか? 立川志らくの弁明に見る「嫌われたくない」小心さ

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「文春砲を浴びたい」と2018年の「ボクらの時代」で発言していた立川志らく。望み通りに直撃を受けた。落語家の言霊とはげに恐ろしいものである。

 記事の内容は、18歳年下の元アイドル妻と、志らくの弟子が自宅前でわいせつな行為に及んだというもの。生々しい写真つきで報道されたものの、直撃取材を受けた妻は不倫を否定。キスについては「酔っぱらっていたので覚えていない」と弁明したようだ。志らくも自身がMCを務める「グッとラック!」で「離婚は1億%ない」と述べ、酔った勢いにすぎず、この程度のことで夫婦の絆は揺らがないときっぱり語った。しかし、妻は4年前にも他の弟子と不倫関係に陥り、その弟子は破門されたとの情報もある。

 東出昌大の不倫が報じられた時、志らくは「芸の肥やしと開き直るしかない」と発言して批判を浴びた。しかし本人は過去のインタビューやツイートで、「芸のためなら女房も泣かす、飲む打つ買うをやるべきだというのは否定する。間違っていると若い世代に教えている」と述べている。東出が落語好きだったからと、自分のポリシーと反する言葉を紡いでまでかばったのに、妻が同じことをしていたとはシャレにならない。芸の肥やしにします、という言葉はさすがに出ないようだ。

 妻がしでかしたのは不倫ではなく、あくまで酔っ払ったうえでのご乱行とおさめた志らく。性に奔放な女ではなく、ただ酒グセが悪い女と思われる方がダメージは少ないと踏んだのだろう。しかし、視点を変えれば妻による弟子へのアルハラ、セクハラとパワハラである。師匠のおかみさんが泥酔し、夫の弟子に対して合意なき性的接触をした。それはそれで相当まずいのではないか。「世間の目から、命がけで妻を守る」と志らくは言ったが、守りたかったのは妻だけではないだろう。倍近く年の離れた弟子に、自慢の妻を寝取られた男、と世間に思われることも我慢ならないはずだ。妻以上に、自分のプライドも世間から守りたかったのだろうと想像できるのである。

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