価格戦争「サウジvs.ロシア」本当の敵は「米シェール」という「仕組み」と「背景」
3月8日(日)の電子取引で、米国の指標原油であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)原油は一時30ドルを付けた。前日比4.62ドル下げた3月6日(金)の終値41.28ドルから、さらに10ドル以上の強烈な値下がりである。
サウジアラビア(サウジ)が増産を目指して4月積みの原油価格を数ドル引き下げたことを「価格戦争」の始まりと見るトレーダーたちが多かったのだ。
1986年の「逆オイルショック」以降、原油価格は市場価格を反映する仕組みになっている。...