安倍総理の“一斉休校”に現場の悲鳴 学童保育が“クルーズ船化”するリスク
指導力を演出したい――。しかし、それは本来、自らアピールするものではなく、その振る舞いから自然と滲(にじ)み出てくるものである。安倍晋三総理の「一斉休校要請」で浮き彫りとなったのは、トップの剛腕ではなく、彼の独善がもたらしたドタバタの悲喜劇だった。
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2月25日、菅義偉官房長官は、新型コロナウイルスの政府対応について訊(き)かれるとこう言った。
「ある意味では先手先手」
一方から見ればそう捉えることもできると逃げた格好で自信のなさが窺えるが、このふわふわとした言葉遣いを裏返して「翻訳」すると、こういうことになろう。...