【新型コロナ】大相撲春場所は無観客でも懸賞金を出す「永谷園」 総額はいくらか?

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 3月8日から始まった大相撲春場所は、新型コロナ拡大の影響で無観客での開催となった。そこで気になるのは懸賞金だ。3日までに74社のうち39社が取りやめた。そんな中、最も多く出している永谷園は、従来通りの懸賞金を出すことを決めた。

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 懸賞金は千秋楽の結びの一番ともなると、50本以上出ることもある。その際は懸賞旗も土俵を3周するという。清酒大関、イチジク浣腸、毒掃丸、タマホーム、伯方の塩……。土俵を盛り上げる懸賞旗の中で、いつもひときわ目立つのは、お茶漬けなどで知られる永谷園だ。「味ひとすじお茶漬け海苔の永谷園」というお馴染みの呼び出しで、いまや懸賞金といえば永谷園と言われるほど。同社は2000年の夏場所から懸賞金を出しているという。

「若貴ブームがちょっと下火になってきた頃でした。当社のお茶漬けは、“和”そのものです。そして相撲も同様です。日本の文化の代表的なものですから、企業として純粋に国技を応援していきたいと思ったのです」

 と解説するのは、永谷園ホールディングスの広報担当者。

「当社は、40年以上前にタレントの高見山関(12代東関親方)をCMに出演いただいていましたから、もともと相撲との関わりがありました。一時期、東関部屋の後援もしていたこともあります。当初懸賞金は、一場所数十本ほどでした。今よりずっと少なかったのですが、徐々に増えていったのです」

 2006年の初場所では、永谷園の懸賞金は231本に。全体の懸賞数が883本だったため、永谷園1社で4分の1以上を占めていた。現在の懸賞数は一場所2000本ほどで、永谷園は全体の1割ほどだが、それでもトップである。

「一場所で200本くらい出させていただいています。懸賞は取組によって決めるので、場所によって数は多少増減します。社内には相撲ファンが多く、場所中は、音声は消しますが、テレビ中継を社内で流している部署もあります」(同)

 仮に200本の懸賞金だと、一場所1400万円となる。年間では8400万円になる計算だ。

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