石橋貴明の新番組は深夜枠で関東ローカル フジテレビ“最後の恩返し”になるのか

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打倒ヒロシ!

 代わって、4月からはトーク番組「石橋、薪を焚べる」が始まる。ただし、0時25分からの深夜枠で、放送時間は10分短縮、さらに全国放送ではなく関東ローカルである。やはり“左遷”の印象は拭えない。

「全日帯(6~24時)にも、ノンプライム(23~24時)にも入らない深夜枠ですから、『たいむとんねる』ほど数字を気にすることはないでしょう。タカさんのギャラを削ることもできますからね。同じ枠で現在放送されているのは、関西テレビ制作の『おかべろ』ですが、関東では視聴率1・5%前後。制作費内で番組ができれば、功労者を切るよりも、フジのためにまだ頑張ってもらったほうがいいという判断でしょう」(同)

 新番組のコンセプトは“スロー・トーク”。ゲストとじっくり語り合うのだとか。

「同じトーク番組といっても、『たいむとんねる』は報道番組がひしめく23時台にのんびりトークというのは不利だったといえます。深夜枠への移動は、左遷のように映りますが、元々彼は『オールナイトフジ』やラジオの『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)など深夜に日本中を沸かせたタレントですからね。引き続き共同テレビの制作ですし、プロデューサーも一緒。深夜枠でこそ、もっと伸び伸びと面白いことができるかもしれません」(同)

 流行りの“焚き火”を取り込んだのも、深夜には合うかもしれない。

「タカさんは『キャンプ究めます。打倒ヒロシ!』と言っているそうです。キャンプブーム、焚き火ブームも取り入れたのでしょう。ラジオでは焚き火の音だけを放送した番組が話題となり、焚き火動画も人気ですからね。“ヒロシです”の芸人・ヒロシもいまやキャンプ動画のユーチューバーとして大人気です。15年に開設された『ヒロシちゃんねる』の登録者数は60万人超、彼が愛用する“焚き火台”はバカ売れしています。いくらタカさんでも、簡単には打倒できないかもしれません。むしろ、ヒロシをゲストに呼んで、焚き火のやり方を教わったほうがいいかもしれません」(同)

 もしここまでやってもダメだったら――。

「さすがにフジとしても深夜ローカルでもダメなら、もう無理と考えるでしょう。もっとも、制作の共同テレビはフジ傘下とはいえ、制作会社としてNHKの『チコちゃんに叱られる!』なども作っています。タカさんのため、他局で新番組を作るという手もありますが、やっぱりフジでないと厳しいでしょうね。となると、タカさんの地上波レギュラーはこれが最後になるかもしれません」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年3月9日掲載

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