習近平「訪日延期」で強まる中国「監視・管理システム」の近代化
世界中に新型コロナウイルスの感染者が蔓延する中、中国では4月末までに状況を抑え込めるとする見解を流し始めている。
中国が公式発表する感染者数の信憑性はさておき、習近平政権の現在の特徴は、1つは徹底した抑え込み、つまり「人の流れの遮断」である。
もう1つはIT(情報技術)を駆使した国民ひとりひとりに対する驚くような「監視システムの実験場」ともなっている実態である。高まってきた政権批判を許さない「言論封殺」も予想通りだ。
背景には、明朝や清朝が疫病を1つのきっかけとして政権が交代したように、人民の怒りで政権が交代、滅びることを習近平中国国家主席は知っていることがある。...