今どきJKはお金の知識が高すぎ お父さんのレベルが見透かされているかも?

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住みたい家を手に入れるには、いくらの年収が必要?

 授業は終盤に差し掛かってきた。

 さきほど調査した「自分が住みたいと思った家」を手に入れるために、いくら稼がないといけないのか?を、住宅サイトのローンシミュレーターを使って調査する。

 条件は以下。

・世帯年収は未来の旦那さんの年収でも、共働きの年収でもいい
・自己資金(頭金)は10年後、貯金できているであろう額で
・年齢は28歳
・返済期間は35年
・金利は固定金利で1.3%

 また、シミュレーターで毎月の返済額が出たら、それを12倍にし、さらに4倍する。これが「住みたい家を手に入れるために必要な年収」になるそうだ。

 隣の席の子と楽しげに調査する子から、黙々と調べている子まで。

 生徒が調査結果を発表した。

「毎月の返済額は24.7万円。必要な年収は……1180万円でした」

 ちなみに日本の平均年収は441万円(平成30年分民間給与実態統計調査結果より)。かなり頑張らないといけないことがわかる。

山本講師「ちなみに小学生なりたいランキング1位のYouTuberの年収の平均は、800万円くらいなんですよ。また、年収600万円以上稼いでいる人も数パーセントです。稼ぐ男性を見つけるって運もあるので、自分が稼ぐ力をつけるのが堅実かなということがいえますね」

「お金においても結婚相手においても、長期的な目線が大事です。今日学んだことをいかして、価値について考える時は今だけでなく将来の価値で考えてみましょう」と最後に山本講師は伝え、お金の授業は幕を閉じた。

 あなたが父親だとして、自分の具体的な年収を、娘や息子に直接伝えるだろうか? 実際そこはぼかしている人が多いのではないか。しかし、その感性も古いのかもしれない。今の子どもたちは、お金について学ぶ機会が増えている。子どもは「お父さんの年収で、住宅ローン無理しすぎでしょ…」なんて、冷ややかな視線を向けているかもしれない!?

ファイナンシャルアカデミー
お金の教養を身につけるための総合マネースクールとして2002年に創立。東京校・大阪校・ニューヨーク校・WEB受講を通じて17年間で延べ約50万人が、貯蓄や家計管理といった身近なお金から、資産運用などを学んでいます。投資やマネープランニングのエッセンスが学べる無料セミナー「お金の教養PLUS」を随時開催中のほか、確定申告セミナーもオンライン受講できる。

山本麗子(やまもと れいこ)
ファイナンシャルアカデミー認定講師・ファイナンシャルプランナー・企業年金総合プランナー。FP事務所に勤務後、より多くの人に「お金の教養」の大切さを伝えるためファイナンシャルアカデミーに入社。講師として、企業・個人・女性向けなど様々な講演を行うほか、幅広い層に対する家計コンサルも行う家計改善、金融経済教育のプロフェッショナル。

2020年3月4日掲載

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