コロナで強化策ガタガタ 森保ジャパン天を仰ぐ

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“新型コロナ”がスポーツ界でも猛威を振るっている。Jリーグは、3月15日までに予定されていた全公式戦の延期を決めた。

 Jリーグだけではない。東京五輪代表チームも、綿密に練られた強化策がガタガタになりつつある。

「3月27日に五輪代表強化試合が京都で開催予定なのですが、その相手チームの南アフリカ代表が“コロナが怖いので来日しない”と言っているんです」

 とサッカーライターが囁く。

「日本側が安全性を説いても、南アは頑なに“NO”の姿勢。もし南ア戦がダメになると、30日の対コートジボワール戦も連鎖でダメになりそうです」

 日本側は両国への説得を続けながら、同時並行で代わりのチームを探しているというのだが、

「五輪に出場できなかった国の代表チームは既に解散していますし、いま“日本に行こう”と言ってくれる国があるかどうか。日本はこの2戦で“アフリカ対策”をしようとしていたので、アフリカ勢と対戦できないと相当な痛手です」

 そもそも、日本代表が組織できるかも怪しくなってきたという。というのも、

「森保監督はこの2試合で、久保建英ら欧州組を招集し、さらにオーバーエイジ枠を含めたフルメンバーを組む算段をつけていました。W杯と違い、五輪はクラブチームに強制力が働かないので根回しが大変なんです」

 そこに“コロナ禍”で、

「欧州各クラブが、久保ら日本選手を“帰国させたくない”と言い出しかねない状況になった。3月の強化試合が無くなってしまうと、ぶっつけ本番で五輪を戦うはめになります」

 そもそも五輪が無事開催できるのか、という問題もあるのだが。

週刊新潮 2020年3月5日号掲載

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