【新型コロナ】東京五輪中止を“賭けの対象”にする海外のブックメーカー で、気になる賭け率は?

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F1もサッカーもラグビーも中止か延期

 ニューズウィークは国際オリンピック委員会(IOC)にも取材を申し込み、IOCは「計画通りに準備を進めている」と書面で回答した。

 そして、日刊スポーツも伝えた「最古参委員のディック・パウンド氏」の発言内容も報じた。この部分は原文の翻訳でご紹介しよう。

《IOCの最古参委員であるディック・パウンドは、東京オリンピックを計画通りに実行するかどうかについて、運営母体はあと3か月の間に決断しなければならない、と示唆した。

 彼は更に、もし東京オリンピックが、このスケジュール通りに進行できなかったとしたら、大会の中止はとても現実的なものになり得ると認めた》

 前出の記者が言う。

「日本でもパウンド氏が『あと3か月』と期限を区切ったことは大きく報じられました。この発言が、どこまでIOC全体の意向なのかは今でも議論があります。そのためか日本の報道は『ウイルス拡大の状況を3か月注視して判断しましょう』といった、中立的なニュアンスを含む記事も少なくありません。一方、ニューズウィークの記事は『あと3か月以内に決断しないと大変なことになるぞ』と脅しているようにも読めます」

 ニューズウィークの引用を続けよう。

《「今年の夏にコロナウイルスの感染拡大を“アンダー・コントロール”できなかった場合、どんなことが起きるのですか?」との質問に、パウンドは「多分、あなたは中止の可能性が高いと見ているんでしょう」と言った。

「これほどまでに規模が大きくなり、巨大化したオリンピックですから、延期などの措置は不可能です。今も非常に多くの組織が活動し、多くの国々がオリンピックに参加します。季節の問題、競技シーズンの問題、テレビの放映に効果的な時期の問題などを抱えています」》

 記事は、モータースポーツのF1、サッカーのセリエA、ラグビーのシックスネイションという世界的にファンの多いスポーツイベントで、軒並み中止や延期が決まったと紹介していく。

 一方、同じサッカーでも

《欧州のサッカー運営組織であるUEFAは、今年の夏の欧州選手権が計画どおりに進められることを強く主張しています》

 と、異なる動きがあることも、ニューズウィークはしっかりとフォローしている。

 声高に「東京オリンピックは中止すべきだ」と主張されると、日本人なら反発したくなるかもしれない。

 だが、この記事のように、F1もサッカーもラグビーも中止か延期だと列挙されると、我々日本人でも「オリンピックを開催して大丈夫なのかな……」と不安になってしまう。

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