「少年法18歳引き下げ」は見送りに 投票権はあるのに罪を犯しても保護される不条理
「少年法」18歳引き下げはこうして潰された(1/2)
「大人」とは何だろうか。親の監護から離れ、自由に意思決定が出来る代わりに、自らの行動に責任を持つ。が、世にはこんな理屈もわからない人たちがいて、少年法の引き下げを潰した。投票権はあるのに罪を犯しても保護。残ったのは許しがたい矛盾と不条理である。
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落ち度のない若者が殺された。
2008年のことである。被害者は当時、24歳。銀行に勤め、交際している女性がいた。結婚も考えていた。
犯人は19歳の「少年」だった。軽トラックに乗って時速70~80キロまで加速し、「獲物」を物色。...