小錦、引退後にBBQを極める 本人語る「ソース商品化」

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中国2000年?

 クラウドファンディングの目標設定額は50万円。2月半ば時点で集まったのは出資者124人、30万円弱。しかし、その数字にはこだわっていない、と井上代表。

「お金を稼ごうというわけでなく、とにかく、このソースのことを多くの人に知ってもらいたい。その手段にクラウドファンディングを使いました。店舗での販売も視野に入れていきたいですね」

 250グラムで780円。この“ビジネス”について、小錦氏本人に聞いた。

「ハワイでは誰でもみんなBBQする。日常的にね。だから僕は昔から日本でもBBQイベントもたくさんやっているし、世界大会で2位にもなった。BBQソースは焼き肉のタレと違って豚や牛、鶏肉、なんにでも合う。焼き肉はつけ皿がいるけど、僕のはソースの袋に肉を漬けて焼くだけでそのまま食べられるから」

 と、熟練ぶりがうかがえる饒舌さ。

「今回のソースは、パイナップルを使ったフルーティーなテリヤキソースだけど、日本人に合うんだよね。子どもも食べれるし、ご飯に、最高に合う。ぜひ、みんなに食べてほしい。ソースのおいしさの秘密は、言えるわけないじゃん! 中国2000年の秘密です」

 スーパーに並ぶような全国展開も狙っている。

「相撲をやめて21年経つから。ずっと別の仕事しているんだから。いま事業をたくさんやってるよ。会社がある両国を拠点にして、歌手としてのライブや、もちろんBBQのイベントもある。昨年、茂本ヒデキチさんという有名アーティストにお願いして、格好いい相撲のイラストが入ったシャツを売り出しました。最近では企業向けの講演会が多いですね。自分の相撲人生や、ハワイと日本の文化の違い、現代の日本の若者について話をしています」

 土俵で見た面影はあるけれど、口ぶりはビジネスマンそのものだった。

週刊新潮 2020年2月27日号掲載

ワイド特集「世界に一つだけの花か」より

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