前田健太「年俸20億円の仕事ぶり」なのに半額しかもらえていないワケ

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 前田健太(31)がロサンゼルス・ドジャースからミネソタ・ツインズに移籍した。“前田にとって良い移籍”との声が多く聞かれる。

「ドジャースでは、シーズン中に中継ぎに転向させられるなど、体よく便利屋扱いされてましたからね」

 とスポーツ紙メジャー担当記者が語る。

 なぜ前田はそのような使われ方をしたのか。

「ドジャースの先発の層が厚い、前田は器用で中継ぎもできる、というのもありますが、根源はやはり“奴隷契約”にあるでしょう」

 遡ること4年、前田は基本給300万ドルという超格安契約をドジャースと交わした。メジャー選手の平均年俸をも下回り、しかも8年もの長期契約だった。その代わりに先発試合数や投球イニング数など最大で1015万ドルもの出来高が設定されたのだが、

「中継ぎに回されて、達成を妨害され……。実際には年俸20億円くらい貰ってもいい仕事ぶりなのに、結局、出来高含め10億円くらいしか貰えていない」

 同期の田中将大は7年総額1億5500万ドルでヤンキースと契約している。

「高い買い物なので“壊れたら大損”と、チームも大事に扱ってくれますよね」

 そこで“ツインズ移籍”である。先発の層が薄いツインズで前田は3番手として嘱望されているとか。だとしたら、たしかに前田には願ってもない話だ。が、

「“奴隷契約”は引き継がれます。しかもまだ4年も残っている。“安物だからこき使える”という状況は変わってないんです」

“自分を安く売ってはいけない”ということか。

週刊新潮 2020年2月27日号掲載

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