「佐々木朗希」朴訥な東北人とは違う意外なキャラ
キャンプ真っ盛りの沖縄で連日、野球ファンやマスコミの熱視線がこの男に注がれていた。令和の怪物・佐々木朗希投手(18)が朴訥な東北人らしからぬ言動で周囲を驚かせていたのだ。
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例えば、最近スポーツ紙で佐々木投手と対談した“ミスター・ロッテ”こと元ロッテ監督の有藤通世氏はこう語る。
「しっかりとした考えを持った青年でしたね。ヤクルトにドラフト1位で入団した奥川恭伸投手についてどう思うか、と聞いたら“別に気にしません”と即答していました。2人はよく比較されるので、普通なら“負けないように頑張ります”とか言うところ、俺の道を行くんだ、という強い意志を感じました」
高校時代は無口だと思われていた佐々木投手だが、発する言葉を選ぶどころか、“剛速球”で投げ込んでくる、というわけだ。さらに、現地で取材するジャーナリストもやはり寡黙な印象を覆されたと解説する。
「インタビューになると取材する記者に出身地など気軽に聞いたりするそうですよ。その気さくな口ぶりやイメージとのギャップにみな驚くんです」
そんな“変化球”な対応も見せるという。
この大型新人を当地でフォローしているのが、球団広報である。キャンプ中の佐々木投手には球団スタッフが少なくとも2名張り付き、マスコミが容易に取材できないようになっている。しかし、記者からの不平不満は少ないのだとか。
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