新型コロナでバラエティ番組は無観客に…… 観客を用意する“仕出し屋”は大ピンチ!
テレビ局のスタジオでもウイルス禍
スポーツ報知(電子版)が2月25日、「『笑点』後楽園ホールでの公開収録中止…国民的演芸番組にも新型コロナ余波」の記事を配信すると、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。お読みになった方も多いだろう。
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前日の24日には、やはりサンケイスポーツ(電子版)が「25日公開生放送のNHK『うたコン』、新型コロナ影響で無観客に」と報じ、これもYAHOO!ニュースのトピックスで報じられた。
民放キー局などで番組制作に携わる関係者が明かす。
「既に日本テレビさんは『笑点』だけではなく、これまで観客をスタジオに入れていた番組を全てチェック。どうしても必要な場合を除き、基本的には無観客で収録するよう指示が出されたそうです」
具体的には、「しゃべくり007」(月曜・22:00)や「踊る!さんま御殿!!」(火曜・19:56)といった番組になる。
「スタッフの中には『コロナウイルス禍はこんなところに影響を及ぼすのか』と驚いている者がいました。『心配しすぎだよ』と批判的なスタッフもいましたが、万が一、収録のスタジオで感染者が出たら日テレさんのイメージは大打撃です。“転ばぬ先の杖”という判断は正しいと思います」(同・関係者)
同じ日テレの「ズームイン!!サタデー」(土曜・5:30)のエンディングでは、訪れた子供を出演させる。希望する子供や親で行列ができるほどの人気だという。
これもウイルス問題で当面は中止が決まったという。肩を落とす親や子供も多いのかもしれない。
だが、番組に出演するお笑い芸人は、更に大変だろう。
「本音を言えば、私たちスタッフにとっては、観客がいようがいまいが、あまり関係はないです。笑い声や『へー』という驚きの声は音声で持っていますから、収録っぽく見せることも可能です。ところが、芸人さんというのはやっぱり、観客が笑ってくれて、喜んでいるのが大好きなんですね。『無観客のスタジオだと張り合いがないなあ』とグチを言う姿が今から目に浮かびます」(同・関係者)
さらに恨めしい気持ちなのは、エキストラの観客だろう。「有名芸能人を目の前で見られて、なおかつ出演料も支払われる」という最高のアルバイトが、当面、なくなってしまうからだ。
「昭和のテレビ業界は、葉書で観覧希望者を募っていました。当時は出演料など払いません。ところが、連絡や整理のコストが意外に負担でした。とどめを刺されたのは、個人情報の保護が必要になってからです。連絡先の保管コストが馬鹿にならず、元号が平成になってからは『仕出し屋』に頼むようになりました。映画やテレビドラマのエキストラを手配していた会社が、スタジオの観客手配も手がけるようになったんです」(同・関係者)
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