勝新太郎の映画「顔役」はフリー・ジャズだ 現実との生身のセッションとは?

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湯浅学「役者の唄」――勝新太郎(3)

 舞台版「不知火検校」で、ヒップホップを取り入れるなど、新しい音楽に耳を傾けていたという勝新太郎。俺と一緒に悪いことを考えてくれ――この作品の再映画化を計画した勝は、湯浅学氏と根本敬氏に脚本を依頼した。

 原田芳雄が勝新太郎についてこんなことを言っていた。(『別冊太陽「勝新太郎」』1998年刊)

“ある時、「座頭市」をハリウッドと提携して作ろうとした時期があるんです。市が海を渡って向こうに行く話を進めていたんですよ。その当時、僕は勝さんとTVで「痛快!河内山宗俊」をやっていましてね。...

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