ビートたけしの「18歳年下妻」魔性の履歴書 “偶然”装い接触? 愛人からステップアップ

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たけしが「銭ゲバ」化

 出会って3カ月後には同棲を始め、ふたりで神戸にあるラグジュアリーホテルに泊まり掛けの旅行をする関係に発展。世に言う不倫だが、ふたりは「熟年恋」の深みに嵌(は)まっていった。

 15年には、たけしは横井氏が代表取締役に名を連ねた「T.Nゴン」を設立し、「オフィス北野」からの独立の“布石”が打たれる。そして、たけしが彼女の虜になっていくにつれ、近しい人が殿ことたけしの元を次々と去っていった。

 まず、30年超にわたり二人三脚で「世界のキタノ」を作り上げてきた元オフィス北野社長の森昌行氏が離れていった。その裏には、横井氏によってたけしが「銭ゲバ」と化したことがあったとされる。

 10年来のたけしの弟子で、長年、彼の運転手も務めてきた石塚康介さんは本誌にこう証言している。

〈横井さんと出会ってから、殿はお金にうるさくもなりました。以前は全く無頓着だったのにです。それまで、殿は幹子さん(前夫人)から毎月300万円のお小遣いを貰っていたのですが、やはり15年頃、「あのネエチャン(横井氏)、カネがかかるからよ。かみさん(幹子さん)に言って小遣いの金額をあげるように言ってくれ」と頼まれ、結局、月400万円にしてもらっていました〉

〈映画撮影の時などに、ポチ袋に入れた万札を、チップ代わりにスタッフに配るのが殿の流儀でしたが、これもこの1、2年はなくなってしまいました〉(いずれも19年11月21日号)

 同時に、たけしを完全に「掌中」に収めたと思ったのか、横井氏はたけしの仕事にも介入するようになる。

〈例えば16年7月3日に放送された、ドラマ「ドクターX」(テレビ朝日系)に殿が出演した時のことです。女優の橋本マナミさんとのキスシーンがあったのですが、横井さんはこれに激怒。(中略)以降は、車内などで横井さんが殿に「明日の撮影には橋本マナミが来るのか」「特番のキャストに『その他』と書いてあるが、この中に橋本マナミがいるのではないか」としつこく聞き、その度に殿は「いねえよ」と弁明させられていました。結果、橋本マナミさんとは共演NGになってしまいました〉(同)

 当時はまだ「愛人」の立場に過ぎなかったが、たけしを手懐けたかのように振る舞っていた横井氏。その後、昨年6月にはたけしと幹子さんの離婚が明らかとなり、横井氏はまず日陰の「愛人」から日なたの「恋人」へとステップアップした。

 そして、着実にたけしを「籠絡」していく横井氏は、ますます態度が尊大になっていったようで、昨年10月、彼女から数々のパワハラを受けたとして、先に紹介した石塚さんから損害賠償を求めて提訴されるに至る。

(2)へつづく

週刊新潮 2020年2月20日号掲載

特集「すべてを惜しみなく奪った『ビートたけし』18歳年下妻『魔性の履歴』」より

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