週刊新潮が聞いた野村克也さんの「ボヤキ」「毒舌」語録

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 また一人、球界の巨星が墜ちた。野村克也。享年84。妻沙知代さんと同じく、死因は虚血性心不全だった。

 野球人生の始まりは1954年、南海ホークスにテスト生として入団してから。65年には戦後初の三冠王になり、捕手兼監督としてチームを率いた時期もあった。45歳で現役引退後、ヤクルトの監督として日本一に3度輝いた他、阪神、楽天の監督も歴任した。データを駆使する“ID野球”は野村采配の代名詞だった。

 ユニフォームを脱いでも存在感は抜群。“ボヤキのノムさん”の愛称で、テレビや新聞、雑誌上で親しまれた。

 そんなノムさんは、本誌(「週刊新潮」)にもたびたびご登場、さまざまな人物に向けて毒を吐いた。哀悼の念を込めて、ここに本誌選りすぐりの“ボヤキと毒舌語録”をお届けしよう。

 まずはライバル、長嶋茂雄に向けて。

〈V9の後、長嶋が監督になったけど、彼が巨人を凋落させた張本人だと思うよ〉

 2017年3月23日号に掲載された「激白『野村克也』がダメ巨人を再生工場送りにした」での強烈な一撃は、こう続く。

〈最大の過ちはV9時代の野球とは逆方向へ一気に舵を切ってしまったこと。自分の現役時代のように派手でカッコいい野球をやろうとしたんだろうね。トレードやFAで他球団の有力選手を掻き集めたのも彼が監督になってから。(中略)選手を育てず、金で楽をしているということだ〉

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