野党幹部のストレス(KAZUYA)
政治家ほどストレスが溜まりまくる職業はないと思います。
政治は常に与党と野党で対立軸を求められる都合上、万人受けというのも難しい話ですし、どんな方向に進んでも必ず反対する勢力が存在します。現代はネットとSNSの発達により、国民の声が直接聞こえる環境になっているので、政策的な批判からただの罵倒まで、政治・行政はその影響を受けます。
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そして政治家という立場上、本当は言いたいことがあったとしても、表立って言うと叩かれるので、必然的に抱え込むものも多くなるでしょう。
そうしたストレスからか、立憲民主党の安住淳国対委員長の行動が問題になりました。衆院予算委員会の質疑を取り上げた新聞各紙の記事を論評し、立憲民主党の衆院会派控室のドアに張り出したのです。
朝日、毎日、東京新聞などには花丸をつけたり「100点」と評価する一方、産経新聞は「論外」、日本経済新聞に対しては「くず」「0点」「出入り禁止」などと散々な評価を下しています。自民党中心の取り上げ方が気にくわないのでしょうが、張り出すなよという話です。出入り禁止とまで書くのは権力による取材規制の圧力とも取れます。おそらく自民党議員が同じことをやれば、フルコースで烈火の如き国会追及が始まっていたことでしょう。
安住氏は批判を受けて「調子に乗って冗談のつもりで感情のままに書いてしまった。伝え方が悪かった。反省している」などと、謝罪の言葉を述べています。
冗談のつもりだったのかもしれませんが、立場を考えてもらいたいものです。
立憲民主党の枝野代表は「報道機関にいたのだから、理性的に対応してほしい」と元NHK報道記者の安住氏を諭しています。
立憲はただでさえ党勢が微妙な上、今回のように自爆をしていてはどうにもなりません。安倍政権もボロボロですが、なぜか勝手に野党もボロボロになっていくスタイルです。野党こそ安倍政権の守護神です。
さらに激烈な言葉で批判しているのが、同党の山尾志桜里議員です。報道を引用しつつ、【公党が各紙の報道を上から目線で比較評価して、「論外」なんてコメントするのが論外だ。野党だって権力なのに】【自分が立憲民主党所属であることが恥ずかしいレベル】とまでツイートしています。
例えば○○新聞のどの記事が良かったとか、あの記事のこの部分は事実に反するなどの言い方で論評するのであれば、そもそも問題になることはなかったでしょう。しかし今回のようにTwitter的な言い切り方で「くず」「0点」などと書けば批判されるのは目に見えています。
今回のような行動に出る時点で、報道にイラついているのは明らかですし、批判を浴びて謝罪に追い込まれたことでさらにストレスが溜まったと思います。
一番いい方法は議員をやめて、ただの安住淳になることです。そうすれば新聞の論評もやりたい放題出来ますし、ストレスフリーで心の安住も得られるでしょう。