立憲民主「安住淳」は国会出禁だ 新聞“くず”批評、表現の自由で政権追及との矛盾

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 通常国会の最中、あろうことか最大野党の幹部が、口汚く罵る前代未聞の“評定“を書き加えて、各社の新聞記事を国会内に貼り出した。立憲民主党の安住淳国対委員長(58)による「表現の自由」への挑戦。書かれた当の新聞社の多くが断ぜぬなら敢えて言おう。そんなセンセイは国会出禁である。

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 国会内にある立憲民主党の控室に、異様な”壁新聞”が現れたのは2月4日朝のこと。多くの議員や記者らが行き交う院内の廊下に面した扉、そのひときわ目につく場所に6社の新聞記事が貼られ、安住センセイによる”評定”が以下の形で書き加えられていた。

・日経新聞

〈0点 くず 出入り禁止〉

・産経新聞

〈論外〉

・読売新聞

〈ギリギリセーフ〉

・朝日、毎日、東京新聞

〈花丸(手書きの印で)〉

 これらは全て2月4日付の朝刊記事についてで、前日の衆院予算委員会における与野党の質疑を取り上げている。

 罵詈雑言を浴びた日経は野党側は〈「『桜を見る会』などの追及ばかりを続けている」という批判をかわしたい思惑もある〉と書き、産経も立民幹部のコメントとして同様の声が地元から上がったと報じた。実際、1月からの通常国会で立民は政権批判の要に「桜を見る会」を据えたが、折しも新型肺炎の感染者が急増。形勢不利と見たのか、2月からは肺炎対策の質問に時間を割くよう方針転換していたのだ。

 酷評された2紙はそんな事情を解説したに過ぎないが、同様の指摘をした読売は、なぜか〈ギリギリセーフ〉という判定である。

「読売は、質問した立民の辻元清美議員を〈辻元節 鋭く〉と書き、それで安住氏も及第点を出したのでは」

 と話すのは、さる全国紙の政治部デスクである。

「〈花丸〉を貰った東京新聞は、担当記者の顔写真までもが丸で囲まれ〈すばらしい!〉と絶賛されている。朝日などリベラルな論調の、立民に紙面を割く新聞は同様の評価。一方で、産経など保守系メディアは自民の岸田文雄政調会長の質問を大きく取り上げたことが、安住氏の逆鱗に触れた。どの党の質問を取り上げるかは各社の裁量で、政治家が口を挟めば表現の自由への圧力と受け取られかねません」

 そんな安住氏は当選8回、野田政権時代には財務相を務め、今は最大野党の立民で国会対策委員長の要職に就くが、NHK政治部記者から政治家に転身した経歴の持ち主だ。報じる側の苦労をよく知るだけにタチが悪い。

 貼り出した当日の夕方、記者の前に姿を見せた彼は、「ほんの冗談のつもりだった」「反省している」など釈明に終始するが、「編集権の侵害では」と問われると、

「ちょっと大げさだと思います。正直言って皆さんも、大笑いして見ていた人も多かったわけですし」

 追及するアナタたちも最初は笑っていたじゃないかと抗弁した。

 そのワケを、ある全国紙の政治部記者がこう明かす。

「実は、最初に貼り出しを見た番記者の中には、冗談だと捉えて面白いと笑う者もいたので、安住氏もここまで事が大きくなるとは思わなかったのでしょう。結局、現場からの報告を受けた各社のキャップが“圧力だ”と問題視、安住氏に会見を申し入れた経緯があるのです」

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